Episode No.3361(20090604)
これまでの常識

また「常識」という言葉を出してしまった。

よく…
これまでは、とか。
これまでの常識でいえば、とか。
自分の知る限り…なんてことを
つい口にしてしまう人がいるけど…

何か新しいことをやってやろう
…と考えている側から見ると
語るに落ちたな、と感じてしまう。

自分の判断の正しさを
主張したいがための
そうした言葉の積み重ねは…
裏を返せば、
いかに新しい判断をしないで済まそうか
…と言ってるだけに聞こえてしまう。

これまで通り…なら、
いちいち判断に苦しむ必要もなければ
無理に頑張る必要もない。

しかし、それなら
誰がやっても同じなんだから、
何もその人がやる必要はない。

もっと言えば…
これまで通りで事が動くのなら、
人自体いらないかもしれない。

判断することこそが人の仕事。

何もトップの判断だけが判断ではない。
トップから言われて資料をまとめるにしても、
どこまで資料をまとめたら
トップの判断を仰げるか。
期限までに集めなければならない資料を
いかにして集めるのかは自分自身。

できるだけ苦しい判断をしないで済むよう
言い訳をしているうちに、
「じゃあいい、俺がやる」と言われてしまったら
…仕事はなくなってしまうな。

少なくとも
惰性でやっている仕事は
思い出に残る仕事にはならない、ね。


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