インフルエンザの終息宣言(？)が出されたとたん、
電車に乗ってもマスクをしている人の姿は、
あまり見かけなくなった。

聞いた話によるとフィリピンでは、
普段は街を行く大勢の東洋人の姿から
日本人を見つけるのは難しいらしいけど、
今は日本人だけマスクをしているので
すぐわかる、とか。

本当にもう大丈夫なのか？
…と思う一方、
大騒ぎするほどのことでもなかったのか
…とも考えられるし、
結構みんな言われた通りに動いてるんだな
…という風にも感じられる。

かくいう私もその一人ではあるけれど、ね。

自分で判断を下すことこそ「自由」で、
みんな「自由」を望んでいるはずなのに、
いざとなると判断を求めるようになってしまう。

インフルエンザについては、
自分で判断の下しようもないことは事実だが…
「自由」ほど責任が重い。
「自由」を制限されて、
言われた通りにやっている方が実は「楽」。

「自由」を訴えるのは、
「自由」がほしいからじゃなく、
「楽」じゃないことを押しつけられるから
「自由」がほしいなんて
体裁つけて言ってるだけなんだろう。

本当にみんながほしがっているのは
…「楽」なこと、なんだよな。

先日、仕事で美容関係のイベントに行ってきた。

不景気という言葉を忘れるほど
若い女性たちであふれかえっていた。

サガと言ってしまえばそれまでだけど…
小銭を出してキレイになろうなんて、
そんなに楽に美しくなれる方法なのてあるのか。

もっと人間を磨けよ、なんて言ってみたくなる私は
…ただの、おじさんだな。