Episode No.3280(20090302)
向こう三軒両隣

自分も含めて
…と前置きしておきたいのだが、

ことさら現代人は
人間が小さくなっているように思う。

会社の仕事のために働く
…のではなく、
まず自分の利益のために働く。

そうした人の集まりだから、
会社自体も
自分の会社の利益だけを追求してしまう。

共存共栄は言葉だけのこととなり、
誰かの失敗を自分の成功と考える風潮。

まるでTVゲームの中の世界のように。

家族のために働く
…というのは大義名分で、
家族を食わしているという
自己満足を得るため、
あるいは世間体のために働く
…と言っては言い過ぎかもしれないが、

家族が求めているものは金だけではない
…ということを忘れかけていると同時に
金で得られる一時の満足感ばかりに
目を奪われてはいないか?

本当に
周囲の人、組織、会社、
ひいては世の中のために
自分に何ができているのかを
考え直す時が来ているように思う。

自分の居場所
自分を必要としてくれている人の間に
あるのだということを再認識しなければならない。

景気が良くて
仕事に追われている時には、
とても考えている余裕がないことに
思いをめぐらせるにはいい機会なのだから。

最も…
景気の動向には
実際のところさしたる関係はなく、
自分が仕事ができないばかりに
常に追われている人も少なくないだろう。

まず、景気や会社のせいでなく、
自分の居場所が少ない理由
自分に問うてみる必要もある、ね。