Episode No.3277(20090226)
ますます好きになった

今、いやここ何十年・・・
私が最も好きで尊敬する漫画家、
秋本治先生が「情熱大陸」に出ていた。

実は私はまったく
そんな番組があることを知らなかったのだが、
私の「こち亀」好きを知る友人が、
わざざわざ電話で知らせてきてくれた。
・・・感謝、感謝。

秋本先生は滅多にテレビに出ない。

記憶にあるのは・・・
以前、同じ漫画家の大友克洋先生と
手塚治虫先生の追悼番組で
対談をしていたくらいかなぁ・・・。

むろん、週刊連載を
30年以上も休載なしで続けているのだから、
忙しいことに間違いはないが・・・
見ているだけで、
すごくシャイな人だということがわかる。

少なくとも「こち亀」の主人公、
両さんとはまるでイメージが違う。

どちらかというと、
いつも両さんに振り回される後輩で、
バイクに乗ると人格が変わる
本田巡査に近い感じだ。

今回の「情熱大陸」では、
初めて(?)仕事場とご自宅での様子が
映し出されていた。

キチンと整頓された
住宅展示場のような仕事場。

出勤時刻も昼食の時刻も、
仕事が終わる時間もピッタリ管理。

すごく真面目で、いい人。
・・・でなきゃ、
30年以上も過酷な連載は続けられないだろう。

こうした管理された日常から、 両さんのような破天荒なキャラクターが生まれるのは誰が見ても一見不思議に思えるが・・・
逆に、こういう真面目一本槍の日常があってこそ、その他の思いやエネルギーはすべて両さんに注ぎ込まれているという感じもする。

継続は、もちろん力。
そして秘訣はバランスなんだとあらためて思った。