家族と散歩がてら
久しぶりにTSUTAYAに入る。
ふと目にとまった
1本のドキュメンタリー映画。
「おいしいコーヒーの真実」
・・・妙に気になって借りて観た。
コーヒーは結構飲む方だ。
朝・・・
水を一杯飲んでから、
次に口にするのはコーヒー。
仕事でPCに向かっている最中も
傍らには、だいたいコーヒーがある。
打ち合わせをしながら飲むのもコーヒー。
現在、世界では
1日20億杯のコーヒーが
飲まれているという。
この黒い液体を
何故、人間が口にし始めたのか・・・
そのうんちくは1999年に書いた。
私が呑気に
コーヒーを片手に、
そんな文章を書いたちょうど10年前。
1989年にコーヒー業界には
一大事が起きていた。
国際コーヒー協定が破綻したのだ。
そのおかげ(?)もあって、
おいしくて、しかも安いコーヒーは、
さらに世界中へと広がった。
映画「おいしいコーヒーの真実」の
原題は「BLACK GOLD」。
コーヒー発祥の地、エチオピアでは
コーヒー豆は黄金だ、と言われていた。
・・・しかし、この映画を観る限り、
黄金を手にしているはずの農民は、
みんな貧困に苦しんでいる。
国際コーヒー協定が破綻したために、
コーヒー豆は流通業者から
安く買い叩かれ、
協定の破綻以降・・・
農民が手にできる賃金は
30年前の水準まで落ち込んだという。
世界では今、
リーマンショックによる
経済の悪化が深刻化しているが・・・
エチオピアの農民たちは、すでに
20年前から苦しみ続けていたんだ。
この農民たちの疲れた果てた表情は
・・・明日の私たちの顔かもしれない。
映画「おいしいコーヒーの真実」公式サイト