Episode No.3112(20080818)
夢の管理人

先週は、比較的、仕事がよく進んだ。

世間はお盆休みで、
こちらがいくら気張っても
思うようには動かない。

これはサラリーマンに許される言い訳で、
こういう時にこそ、
普段は雑務に追われて、
なかなかできないことを進めなければならないのが
自分で商売をしている者の宿命。

まわりが休んでいて
雑音がない分、集中できるはずだし、
一方こちらも
少しはキチンと休みたいから、
さらに集中して作業をこなそうとする。

名武将の毛利元就は
合戦の際、将兵に3日分の食糧しか
持たせなかったという。

つまり・・・
何が何でも3日間で勝つという暗示を
将兵に与えていたのだ。

武将を気取って、
背水の陣という言葉を好んで使う人がいる。

聞いていると、四六時中、背水の陣で、
しかも、そこからちっとも動いていない。

傍目から見れば、
背水の陣どころか、
どっぷりと頭の先まで水につかっているようなもので、
時折、頭を出しては
波をかぶって右往左往しているようにしか見えない。

せめて、自分で泳いで見せてほしい。
そうでなければ、
武将だはなく、ただの無精だ。

覚悟は集中してこそ発揮できるもので、
自分で締め切りを作れない者は、
自分で決めたことなど、到底できないだろう。

企画を実現するうえで最も大切なのは、
目新しい切り口ではなく、
スケジュール管理だと思う。

それが自分の夢という企画であっても、ね。