一寸の虫にも五分の魂
・・・と言うけれど、
蝶は・・・
たった今まで隣に飛んでいた蝶が、
蜘蛛の巣に絡まっても
・・・助けようとはしないだろう。
擬人化された物語では
必死に救出を試みたりするが、
それは所詮、人間が作った話。
現実は、そのままヒラヒラと
飛び去ってしまう・・・だけだ。
多くの生き物にとっては、
授かった命を全うし、
次の世代につなぐことだけが仕事だ。
人には余計なことまで考える
・・・余裕があるが、
その余裕のために苦しみ悩むのが常。
まるで・・・
ローンで買った車で
ドライブを楽しみつつ、
・・・借金とガソリンの高騰に苦しむように、ね。
かといって・・・
質素倹約、合理主義に徹したら
豊かになれるか
・・・といえばそうでもない。
むろん・・・
排除すべき無駄はあるにしても、
飛び去る蝶のような合理主義者に
・・・誰も親しみは持てないだろう。
人生が居場所探しなら・・・
居場所というのは、
特定の場所を指しているのではなく、
誰か一緒にいてくれる人がいる場所のこと
・・・だろうな。