昨日の続きで・・・
NHK BSで見た東京大空襲に関する
ドキュメンタリー番組の話。
東京大空襲で・・・
30万発以上の爆弾の雨を降らせ、
東京の4分の1を焼け野にし、
10万人以上の命を奪った
B-29の兵士たちへのインタビュー番組だ。
中でも・・・
かつて硫黄島で戦って
日本軍に数多くの友人を奪われ、
日本を滅ぼすことを生き甲斐にしていたという
元兵士の現在の姿は、とくに印象的だった。
戦後40年ほど経って、はじめて来日。
銀座の歩行者天国を歩いて、
そこに普通の家族連れや子供がいることに
・・・大きなショックを受けた、という。
果ては、銀座のビルの合間から見える空に
B-29が見えて・・・
自分を狙っているという幻覚にまで陥ったそうだ。
しかも・・・
どういう経緯があったのかはわからないが、
その元兵士の四男は、
日本人を妻に迎え、日本に住んでいる。
そんな関係で・・・
その後も度々、日本を訪れることになったが、
今は・・・
再びアメリカと日本が戦争になって、
アメリカにいる孫と、
日本にいる孫が乗ったB-29が、
互いの国を爆撃するために発進し、
太平洋ですれ違うという悪夢にみまわれているらしい。
それでも・・・
かつて自分が参加した空襲作戦は
間違いではなかったと主張する。
そう信じないと・・・
一緒に戦って死んでいった友たちが
無駄死にしたことになってしまう
・・・と涙をこらえて語る姿で番組は終わった。