Episode No.2925(20080104)
大型自動二輪挑戦日誌

第4回●楽しくなるともうすぐ卒業

◆2段階2時限目・3時限目〜急制動

朝飯を食いながら、今日走る2号コースの復習。とにかく前回はガタガタだったので、Google Earthの衛星写真をプリントしたものを何度も鉛筆でなぞって学習する。

午前中は仕事で「PS250」に乗ってあちこち走り回っていたが、日によってバイクをグッと傾けても怖くない日がある。今日はそんな日だ。天気もよかったし、出がけに風呂につかって体を温めたのがよかったのか夜中に痛んでいた肩も少しよくなってきた感じがする。

で、実車。
予告通り2号コースを走らされる。Google Earthのおかげで今日は迷わず走れた。教官は最初の実技講習の時と同じ人。無愛想な印象もあったが、今日は機嫌がよかった。
コースを2周ほどすると「一本橋の時間とかはあるけど、おおむね今のペースをキープして」と言われる。よかった、と思うと同時にまた一本橋と言われたのが気になって、その後2回くらい一本橋を落ちてしまう。
全体的にいい時は一本橋がダメで、一本橋がいい時は全体的によくないという困った状態。
教習を終わると一緒に受けていた青年が「コース覚えられますか?」と話しかけてきたのでGoogle Earthの地図を見せてやった。「そうそう、教習所の地図だと距離感がぜんぜんつかめませんよね」と関心された。

この日の2時限目(2段階3時限目)はコースを離れ急制動の訓練。
急制動とは時速40kmくらいで走ってきて目標の位置で安全に急停車する、というもので、ヘタをすると思いっきりコケてしまう。
実際、試験時に力んでしまい、この急制動で大転倒し、そのまま病院行きになる人も時折いるらしい。

転倒時のケガを防止するためにヒジとヒザにパットを付けて待機。

「今日はライダースーツじゃないの?」と教官に声をかけられていた大柄の若い女性と一緒だった。見かけは知り合いの舞台女優に少し似ているが、話すと声は南海キャンディーズのシズちゃんに似ている。
待機場所にいると、そのシズちゃんが「こんなの付けてるとかえって運転しづらいですよね」と話しかけてくる。今日はよく話しかけられる日だ。最も同じ苦労を共にしていると、どんな他人でもすぐにうち解けるものかもしれない。
この時間を担当してくれた若い教官も実にフレンドシップで、この時間はまるでシズちゃんと自分の2人をゲストにNHKの「趣味悠々」にでも出ている感じだった。

急制動を何度か繰り返した後、試しに750ccではなく、400ccで同じことをやらされる。重さの違いを実感するためだ。
確かに400ccの方が軽くて早く止まる。
後でシズちゃんが「何か普段750ccに乗せられてると400ccがオモチャに感じますよね」とシズちゃんボイスで話しかけてきた。
400ccをとてもオモチャとは思えないけど、シズちゃんくらいのガタイがあればそうなのかもしれない。

今日は無事に、そして楽しく教習を終わる。
次を予約を入れに行くと結構混んでいて間が空くことになった。
とはいえ、教習は残り4時間しかないので一応全部のスケジュールを入れておいた。

1号コースはまだまったく自信がない。試験が2号コースだといいんだけどなぁ・・・。

◆久々に自転車に乗る

息子の自転車に乗る機会があった。自転車に乗るのなんていつ以来だろう?

スポーツタイプの自転車だからなんだろうけど、ここのところ重たい二輪車にばかり乗っているので、自転車が空気のように軽くて、かえって怖い感じ。

曲がろうとして左手でウインカーを探しちゃうし。
車線変更時にはバックミラーを覗く癖がついているので、バックミラーがないのも怖い。

・・・おまけに疲れる。

◆2段階4時限目

この日は中型の初期の教習生が多くて、あちこちで転倒が続出していた。おかげで大型二段階のこちらは結構ほっとかれて前半はひたすら急制動ばかり繰り返す。どうもブレーキに力が入りすぎているようだ。短く止まればいいというものではなく安全に止まることが絶対条件。

この間のフレンドリーな教官から「ほぼ満点」をもらい、今度は波状路の練習。凹凸のある場所を立ち乗りしてゆっくり走るのだ。この課程は中型にはなく、大型だけにある。ここも一本橋と同じでゆっくりとバランスをとりながら走らなければならない。

あと体験学習ということで、狭い場所でのUターンや超スロー走行でスラロームを走るが、大回りになったり足をついたりでぜんぜんダメ。体験だからできなくてもいいらしいけど。

次は室内でシュミレーター。
実技も残すところあと2時間となった。みきわめが通らなければ、またやんなきゃならないが。

◆シミュレーターに乗る

夕べはようやく肩の痛みがとれたので、そこそこ泳いだら、また痛くなってしまった。
起きてる時は大丈夫なんだけどなぁ・・・。

夕方、シミュレーター講習を受ける。
中免の時にもやったが、大型の時にはシートが変わる。見た目も乗った感じはほとんど変わりはないけどね。
そういえば中免の時の教習所ではメットまでかぶって乗らされたけど、今回はノーヘル。シミュレーターから風が出ていることがわかった。

道路を横切ってくる車や飛び出してくる自転車を避けながらの走行体験。あと実際には危険でできない100kmからの急制動を模擬体験。基本的にはゲーム感覚なので気楽なものだ。コケる心配もないし。

卒検での急制動はエンストすると減点になるので最期にクラッチを握るが、シミュレーターでの危険回避の場合にはエンジン・ブレーキを効かせるためにクラッチを握らない方がいい。

これで教習も残すところあと2時間。次回は同じ日に2時間分の予約を入れているので、あと1日で終わりとなる。
早く終わってほしい反面、卒検のコースを充分には覚えていないので不安もなくはない。

スムーズに教習を終えることができれば・・・一週間後には卒検だ。

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