Episode No.2924(20080103)
大型自動輪挑戦日誌

第3回●モチベーション・アップ対策

◆1段階5時限目〜みきわめ

今日の教習は一時間。第一段階のみきわめだ。
教官室の前で、初日に一緒だった青年と会う。彼は今日がオートマ教習。中一日で1時間先輩になっていた。
センタースタンド立てに苦労した話。そして、前輪をまっすぐにすれば上がることを先輩ぶって伝授してやった。初日の彼は750ccのセンタースタンドかけに苦労していたようなので感謝される。
教習は昨日と同じコースをひたすらまわる。時折、教官が近づいてきて、まさに見きわれめられている感じ。
しかし、今日は結構調子がいい。一本橋もさんざんやったが、時間をかけ過ぎようとして一度落ちたものの、ほかはすべてクリア。昨日のハンドルワークについての教えが会得できた感じ。ようやくトラウマを脱したか?
一本橋でのハンドルワークができるようになるとクランクもコケずにクリアできるようになった。
スラロームから、すぐ隣の一本橋への右カーブも無理せずゆっくりまがることで、どうにかなるようになった。
そして・・・一段階は無事終了。
二段階の予定を入れる。係の人に「このペースでいけば来週末の卒検に間に合うかも」と言われ、嬉しい反面、卒検という言葉に緊張が走る。

一段階をストレートに終えた喜びを誰かに言いたいが、友人たちには内緒にしているので、教習所を紹介してくれた客先に電話をかける。
仕事の話はそっちのけで、しばしハーレー談義。

◆2段階1時限目

第2段階初日は・・・最悪のコンディション。

前の晩に深夜2時まで呑んだり歌ったりしてしまったうえ、このところ右肩の肩こりがひどく、寝ていても痛さで目が覚めるほどになってしまった。
そこで、午前中はついにその痛さに耐えかね総合病院の整形外科に行くことに。
2時間近く待たされたが、どんよりと二日酔いっぽさがあって、いつもならこの時とばかり読書でもしようと思うところだが、持参した文庫本を開く気にさえなれなかった。
診察の結果は・・・四十肩。ようするに老化による症状なので、適度な運動を心がける程度でこれといった予防法もない。痛みが出たら市販のシップを貼ることくらいしか対処法もない。針とかもあるかもしれないけど。
前にも同じ診察を受けたことがあったが、今回ほどひどくはなかった。レントゲンも撮ったが骨に異常もないし、これでも軽い方で、重くなると腕が上がらなくらるらしい。
今回、痛みが増してしまったのは・・・例によってパソコンに向かう仕事が多いことに加え、教習所での緊張によって肩に余分な力が入っていることや、できるだけバイクに慣れようと、この寒空の下、スクーターで走り回っていることも原因かもしれない。
ドラッグストアで遠赤外線が入った肩用のサポーターと、このところCMでよく見かける痛み緩和力がアップしたというシップを買って帰る。

しばし休憩の後・・・サポーターをつけて教習所へ。まだ少しぼんやりしてる。この年になると前の晩無茶をすると翌日に残るダメージがなかなか消えてくれない。しかも今回は初の夜間教習。着いたとたんに帰りたくなる。
ゼッケンは第1段階の赤から第2段階の黄色に変わった。前回覚えて来いと言われた検定用のコースを走らされる。昼間病院でコース図は見ていたが、ほとんど頭に入っていないうえ、暗いし、週末の夜とあって教習車両も多く、実に走りづらい。
初めて立ち乗りで通った波状路は難なくこなせたし、力が入らない時の方が一本橋も完璧に通ることはできるのだが・・・コースは間違えるわ、エンストはするわ、エンストしたバイクはボロくてエンジンはかからないわ、停止線は踏むわで踏んだり蹴ったりの1時間。
何とかしてコースを覚えないとなぁ・・・まずコースを覚えるために原付で走らせてくれたらいいのになぁ・・・。

そういえば、教習前に喫煙室に行った時のこと。OLなのか、ひょつとしたら水商売の女かもしれないが、2人でブツブツ話してた。
「教習所でつらい思いをするのに比べたら、仕事の方がずっと楽。早く仕事したい」
おそらくこれまでは仕事について愚痴を言っていただろうけど、そういう気持ちになるのもわからなくはない。仕事がつらいと思ったら・・・教習所で苦労してみるべき?!

◆21世紀的コース習得術

どうにも肩は痛いし、次に教習を入れた日は雨になりそう・・・。あいかわらずコースも覚えていないし、無謀にも3時間も入れてしまってるし・・・。そこで、次の教習予定はキャンセルすることにした。
前回の予約の時には早く卒業したい一心で無茶なスケジュールを組んでしまったが、気持ちがやや萎えているうえ体調も万全でないと、ますます億劫。このまま無理矢理進んでもダブって余計な金がかかりそうだし、ここはジックリいった方が得策とふんだ。

が、このままあまり間を空けてしまうのも問題なので、とりあえず日を空けて2時間入れる。
でもこれまてのようにガツガツという気はなく、仕事によってキャンセルしようと気楽に考えることにした。まぁ、それが当たり前といえば当たり前の話だが、何せ早く終わっちまいたい気持ちの方が大きかったんだ。

そしてコース暗記対策。教習所でもらった地図はいいかげんで長さが2分の1くらいしかない。これでは距離感がつかめないのでGoogle Earthで教習所を検索して実際のコースを真上から見た写真を入手したりしてみる。21世紀の技。

◆何とかやる気を維持せねば

ハーレー屋さんに行ってみる。これまでの自分なら場違いだと思っていたような場所だ。

毎晩のようにハーレー関係のホームページを見ては「これに乗ってみたい」という気持ちをつのらせて、何とかつないできたが、かなり萎えている自分に気づいて本物に触れに行くことにした。

「V-ROD」という大きな車種が展示されていたので試しにまたがってみた。ハンドルに手をかけてみると案外前は見やすいし、足つきも悪くないのだが、いかんせんギアに足が届かない。どういう体勢で乗るんだよ、このバイク。

当初、ハーレーといえば大きくて、こんな感じになってしまうバイクばかりだと思っていたが「スポーツスター」シリーズのように小さな体にもピッタリくるバイクもあることが嬉しかった。さすがはバイクを発明したも同然の105年の歴史を誇るメーカーだ。懐が深い。
しかし、当然のことながらすべて大型二輪免許が必要な車種ばかり。・・・やらねば!

ハーレー屋さん

続きを見る「楽しくなるともうすぐ卒業」