Episode No.2808(20070821)
欽ちゃん、走る。

30回目を迎えた24時間テレビで
・・・欽ちゃんが走った。

66歳。最高齢の24時間ランナー。

何もこんなに辛い思いをしなくたっていいのに。
それでも欽ちゃんは走った。

私は、欽ちゃんを「とても、いい人」だと思っている。

コント55号で一世を風靡した欽ちゃんは、
その後・・・
みんなが「時代遅れ」だと思っていた
ラジオに新境地を開き・・・
「欽ドン」で楽しませてくれた。

私は、「欽ドン」が
もともとラジオだったことを知る世代。
そして・・・
「欽ドン」にハガキを出していた一人。

3回ほど読んでもらえて・・・
そのうち1つは「欽ドン」の本にも載せてもらった。

「欽ドン」が、その後テレビ版になったように、
24時間テレビも、確か、
もともとは欽ちゃんがはじめたラジオだったと思う。
ラジオチャリティー・ミュージックソン
・・・という名称だったかな。

私が、欽ちゃんを「いい人」だと思う最大の理由は、
ラジオでハガキが読まれたから・・・ではない。

雑誌のインタビューか何かで、
欽ちゃんがサインを断ったことがない
・・・という話を読み、
「欽ドン」宛に往復ハガキでサインをお願いしたことがある。

そして・・・返信が来た。
もちろん、欽ちゃんのサインが書かれていた。
・・・感動した。

24時間テレビで走る欽ちゃんが
沿道の声援に、こまめに応えている姿は
誰の目にも印象的だったと思う。

欽ちゃんは本当に・・・そういう人なんだ、と思う。

還暦を過ぎた欽ちゃんが・・・
ふと「明日が楽しみでない」自分を感じ、
そして、24時間マラソンに挑戦し
・・・ゴールで涙を流した。

斜に構えて苦笑いばかりしていたら
人生なんて、たとえ若くたって
・・・つまらないぞ、きっと。