Episode No.2803(20070815)：
誰のための助成金？

昨日は、助っ人について
ちょっと考えてみたけど・・・

国が出している助成金が
論議をかもし出しているという話を
新聞で読んだ。

目を引いたのは
朝日新聞2007年8月12日付けのミダシ。
「アダルト番組に助成金
　手話ニュースだけど女性が裸に
　〜国、基準見直し」

CS放送のアダルト番組
「裸のニュースステーション」において
女性キャスターが
少しずつ服を脱いでいく
手話ニュースが放送されていて、
それに対して総務省管轄の
「字幕番組等制作促進助成金」が支払われている
・・・という記事。

今後、成人向け番組は、
この助成金から排除される方向で
調整が進められているらしいが・・・
一方では、
障害を持つ人でも、
いろいろな番組を楽しみたいはず、だと
論議を呼んでいる。

確かに・・・それは言えるかもしれない。

障害を持つ人でも
健常者と同じようにテレビやDVDを楽しむには、
テレビやDVDのカテゴリーすべてに
手話や字幕などのフォローが入っていることが理想的。

おそらく、そのための助成金制度が
「字幕番組等制作促進助成金」というものなんだろう。

・・・と、なると
そのカテゴリーの中には、
当然のことながらアダルトも含まれることになる。

アダルト向け自体が違法だというのなら
問題外だけど・・・
法の範囲内で普通に売られたり、見られたり
・・・しているものであれば、どうか。

選ぶのは見る側の問題であって、
国が見せるものを選ぶとなると
・・・これはちょっと問題かもしれないな。
まるで大本営発表みたいになっちゃうじゃないか。

とはいえ・・・
何でも許してしまうと今度は、
国の助成金でアダルト番組を作って
利幅をとろうなんていう輩が出ないとも限らない。

いっそのこと・・・金を出すんじゃなくて、
国で手話通訳をしてくれる人を雇って
申請された内容の手話動画を作って、
それを入れ込ませるようにでもしたら?

ものすごいミスマッチな
不思議な画面になるだろうな・・・きっと。