Episode No.2571(20061117):
拓郎節
吉田拓郎の曲には
ストーリーがある。
何かのエピソードと、
それに対する思いが
ドラマチックに語られている。
1曲、1曲が・・・
まるで別な映画でも
観せられているようだ。
旅先の情景であったり・・・
男女の別れであったり・・・
雑踏に一人たたずんでいたり・・・
しかも、
いきなりクライマックス。
もしこれが本当に映画なら、
歌になっている場面に
たどり着くまでに
1時間半くらいかかるだろう。
もし、その1時間半を見せずに、
いきなりクライマックスを見せても、
おそらく誰も感動しない。
ところが・・・
それが、歌になると、
すんなり入ってきてしまうのは
・・・何とも不思議。
誰かも同じようなことを言ってたな。
映画関係者だったと思うけど・・・
「音楽はすごい。
我々が2時間かけて泣かせるところを
わずか5分で泣かしてしまう」
・・・みたいなことを。
今はメディアが多様化する反面、
忙しい人たちにむけて、
すべてがコマーシャルのように、
いかに短く作るかで四苦八苦している。
今一度、吉田拓郎を聴いて
研究するのもいいかもしれない。
連日更新が
3,000日を過ぎたからといって・・・
ただ、書けばいい
・・・というものではないし、ね。