Episode No.2048(20050316)
抵抗

電車で拾った雑誌を
文字通り、拾い読み。

霊界の宣伝マン、丹波哲郎氏が
軍隊時代の話をしていた。

若い頃から時間にルーズで
俳優として活躍していた頃にも
数々の逸話を残しているが・・・
厳しい軍隊生活でも
ルーズさは、そのまんまだったらしい。

人の10倍は上官に殴られた。
しかし・・・
殴られ方が上手だった。

飛んでくる握り拳と同時に
バーンと倒れ込む。

痛みも軽減できるし、
何より相手に
力一杯殴ったという
優越感を与えられるから
ヘタに我慢して
余計に殴られることもない。

この頃から・・・
俳優としての資質があったかも
・・・と、ほくそ笑むGメン。

この場合・・・
目的は「上手に怒られること」である。
そういう意味では
目的にマッチしたリアクションだ。

こんな場面で
自分の強さを主張したところで
何の意味もない。

武力行使や
株の買い占め合いじゃないけれど・・・
どんな対立も
こちらが強さを主張すればするほど、
相手もそれを上回る力を誇示してくるだけで、
行き着く先は泥沼だ。

の誇示が目的にすり替わった時点で
本来やりたかったことは
できなくなってしまう。

相手の力を使用して勝つ方法を
思いつかないと・・・
戦う前に自己崩壊してしまいかねない。

ちなみに丹波哲郎氏は
1922年生まれだというから御年、83歳。

死ぬのは怖くない・・・んだろうな。


参考資料:自分の力を誇示する方が・・・簡単だ