Episode No.1094(20020226):生きぬくチカラ

頑張って生きようといている時
必要なチカラは・・・
まるで断崖絶壁をよじ登るようなチカラ。

日常生活では滅多に使わないような筋肉も
充分に鍛えて望まないと思わぬ怪我をする。

普段走り慣れていない人が・・・
いきなりフルマラソンに挑むのは無謀というもの。

だから・・・
大きな挑戦をしようと思ったら
毎日少しずつ、心と体をつくっていかなければならない。

でも・・・
特別な挑戦をするつもりがなくても
生きている以上、生きぬくチカラは必要だ。

どんな立場の誰にでも
本当に必要な生きるチカラは・・・
何も特別なことをするための
特別なチカラなんかじゃない。

風邪をひいて熱が出る。
自分が意識して命令を下さずとも
体は細菌に打ち勝とうと戦いをはじめてる。

生きぬくチカラとはつまり・・・
抵抗力のことなんだ。

断崖絶壁は平地より風が強いだけで・・・
崖を下から見上げてるだけのつもりでも
やっぱり、そこにも風が吹いてる。

生きぬくチカラが弱ければ・・・
平地にいたって風邪をひく。

そして、自分が風邪をひかないためには・・・
まわりのみんなにも健康でいてもらわなければ困る。

どんなに鍛えたつもりでいても
まわりに風邪の菌がまんえんしていたら・・・
たとえ強靱な体力の持ち主だって風邪をひく。

自分だけが健康なだけじゃ・・・
その状態は維持できない。

自分が腹の底から笑いたければ・・・
まず、まわりのみんなを喜ばすしかない。

逆に・・・
自分だけがつらがったり悲しがったりしていても
自分だけじゃないんだ。

ひと度、生まれてきたら・・・
もう生まれて来なかったことになんかできないんだよ。


参考資料:或る死