架空対談スペシャル

でじたけ vs 宮田浩一郎

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■「初めての不倫旅行」今後の展開

「そんなに寂しくはないでしょう? 宮田さん。何だかメール友達まで、できちゃったみたいだし」

「は、はあ・・・。うちの会社でも資材の在庫確認をインターネットでするシステムが導入されましてね。パソコンが使えないと仕事にならなくなってきました。私もとりあえずメールだけは何とか」

「しかし、嬉しいですよね。物語が終わったのに、こうして読者の方々と物語のことについて、お話ができるなんて」

「まったくです。感激いたしました。私の恥ずかしい人生が少しでも人さまのお役に立っていると思うと、生きていてよかったと、つくづく思います」

「感激といえば・・・観劇の話なんですけど。字は違うけど(笑)。最近、お芝居が面白くてね」

「お芝居? お芝居と言えば、良樹の小学校の学芸会以来・・・見てないなぁ」

「とくに小劇場のお芝居ね。通の方にお聞きすると、面白いのが1あるとすると、つまらないのが50はあるなんて言いますけど・・・私は幸い面白いのばかり当たってね。それこそインターネットの時代にあって、お芝居ってものすごいアナログの世界じゃないですか? そこに、かえって大きな可能性を感じるんですよ」

「と、申しますと?」

「最初ね。宮田さんのお話を考えた時には、第1話で完結するつもりだったんです」

「存じております。私もまさか、こんなことになるなんて思ってもいませんでした」

「学生時代にシナリオというのは、いくつか書いたことがあって、シナリオ形式にしようと思ったんですけど、それじゃあ一般の方がちょっと読みづらいかなと感じて・・・結局、シナリオみたいなところもあるし小説みたいなところもある中途半端なモノになっちゃったんですけど、私が考えたドラマを伝えるためには今のところ、それしか手段がなかった」

「確かに、はじめの頃と後の方では書き方もずい分変わってきたようですな」

「途中から考え始めたのは、このお話をもより多くの方に読んでいただくためには漫画がいいんじゃないかなと。それはそれで今も野心として持っているんですが、お芝居もアリか・・・なんて、ちょっとね」

「何を言い出すかと思えば、今度はお芝居ですか? そんなに簡単にできるものじゃないでしょう?」

「もちろん。でも観てると今度はやってみたくなるというのが私のサガで・・・」

「・・・・」

「当然全部の話を完全舞台化なんて無理ですけど、第1話ならなんとかなるんじゃないかと、ちょっと思ってるんです」

「どんな風に・・・ですか?」

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登場する人物・団体などは、すべてフィクションですが、
でじたけがどこまで本気かはご想像におまかせします。
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