架空対談スペシャル

でじたけ vs 宮田浩一郎

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■「初めての不倫旅行」舞台化計画

「あくまでも小劇場を前提に置いてね。登場人物は3人」

「と言うと、私と三村クンと・・・もうひとりは?」

「いやいや、残念ながら三村さんは出ません」

「何で?!」

「登場人物は、宮田さんと旅館の番頭さんと、あと宮田さんの奥さんの3人。舞台は第1話に出てきた旅館です」

「うちの家内も出るです・・・か」

「はい。最後の方にちょこっとですけど」

「そうですか・・・」

「あのお話を考えたきっかけは・・・どこかにも書いたかも知れませんけど、電車のホームでブ厚い眼鏡をかけている人がいて、この人、眼鏡をなくしたら大変だろうな・・・と思ったのが最初です。じゃあ、どんな場面でなくしたら、もっと大変かと考えてみて宮田さんが出てきた(笑)」

「ちょっと・・・迷惑な話ですな」

「まぁまぁ・・・。舞台は二幕。最初は旅館の玄関で、舞台の右にはスチールの机とその上に電話・・・これがフロント。あと舞台の真ん中に大きなタヌキの置物が置いてある。そこへ左のそでから、眼鏡をなくした宮田さん・・・あなたが入ってくるというところから始まる」

「また、あの思いをしなきゃならんわけですか」

「一幕目で番頭さんとのトンチンカンなやりとりがいろいろあって・・・そこで、この男がどうして眼鏡をなくしたまま、ここへやって来たのかがわかる。で、仕方なくフロントの電話を使って奥さんを呼び出すことになる」

「・・・・」

「二幕目は客室。あるのは、おぜんと座椅子だけ。妻が来るまでの間、いろんなことを回想して、あわてたり安心したり、時々仕事のことを思い出したり・・・ここは、ほとんどひとりと芝居のようなモノです。奥さんが来たかと思ってあわてたら番頭だったり(笑)」

「でじたけさん・・・何か楽しそうですね」

「そりゃ楽しいですよ。こういうことを考えているのはね」

「・・・本当にやるんですか?」

「わかりません。今は何とも。私はお芝居に関して、まったくの素人だし・・・。何からどう手をつけていけば舞台というモノが出来上がっていくのか、サッパリわかりませんからね」

「それを聞いて少しは安心しました」

「でも、できたら本当にやってみたいですね」

「え?」

「宮田さんにも、また新しいメール友達ができるかも知れませんよ」

「そ、それは・・・いいかも知れない。ところで最終章のPDF版は、いつ頃?」

「ううっ・・・。そ、それは・・・」

「また何ヶ月もかかるんですか?」

「そうですねぇ・・・夏までには何とか・・・」

「夏?! まだ春になったばっかりじゃないですか!」

「い、いや。夏に出したい番外編を考えているので・・・」

「ほお? どんな?」

「タイトルは一応・・・『木下昭夫の夏休み』という感じで・・・」

「木下! 木下かぁ・・・あいつには悪いことしたなぁ・・・元気でやってくれているといいんだが・・・」

「だからそれは次の番外編で明らかになる・・・予定です」

「舞台化の話もいいですけど・・・頼みましたよ」

「は、はい」

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登場する人物・団体などは、すべてフィクションですが、
でじたけがどこまで本気かはご想像におまかせします。
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