THE THEATER OF DIGITAKE
初めての不旅行18 11/14


■女子高生の誘い?

そういえば、さっきから何度も診療室で名前を呼ばれている。
この女学生が自分の名前を知っているのは、きっとそのせいだろう・・・と宮田は思った。

「ああ、ありがとう」

宮田はそう行って携帯を受け取ると出口へと向かった。
すると、彼女も同じ道をついて来る。

「キミは・・・順番を待ってたんじゃないのかい?」

「アタシは今日、診断書を取りに来ただけだから・・・」

「じゃあ、私のために待つことになっちゃったんだねぇ。それは、すまなかった」

「フフ・・・いいの。おかげで面白い人に会えたし・・・」

「私のことかい?」

「フフ・・・」

合同庁舎を出たすぐ正面には、いくつかのベンチがあった。
この娘とも、ここでお別れだ・・・と宮田が思った時、彼女は言った。

「ちょっと待って・・・いいモノ見せるから」

「?」

彼女はベンチにカバンを置いて、その中をゴソゴソをまさぐっている。
宮田は、それをちょっとけげんそうにのぞき見る。

この娘・・・まさか援助交際でもしろと言うんじゃないだろうな?
それとも・・・自分の使用済みの下着でも売りつける気か??
そんな趣味はないが・・・援助交際って・・・いったい、いくらなんだろう?

「これ見て」

彼女がカバンから取り出して見せたのは・・・。


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