第97回 ロッキー小僧 |
兄弟も下に行くにしたがって・・・生意気になる。
第一子の場合は 手本と言えば、親・・・つまり大人しかいないから 同じようにやろうとしても・・・なかなか、そうはいかない。 ところが・・・ 兄弟が身近にいると 自分もすぐに同じコトができると錯覚する。 そりゃあ、親よりははるかに近いが・・・ 人生経験からすれば、自分の2倍、3倍ある兄弟でも、だ。 子供は大人よりはるかに・・・仲間を見つけるのがうまい。 大人のように偏見や理屈が邪魔をしないから・・・ それは、ほとんど本能的な・・・触覚と言っていい。 後に喜劇王としてその名を世界に知らしめたチャップリンも・・・ 最初の頃は何の感動もない、ただのドタバタ喜劇を作っていた。 良識ある人たちは「くだらない」と一笑にふしたが・・・ ただ、面白いだけでない、 今までの芸人とは違う、妙に印象に残る新しいモノがあることを 最初に認めたのは・・・多くの子供たちだったと聞く。 私もチャップリンが大好きなので よく、子供たちとチャップリンの映画を観る話は何度もしてるけど・・・ 私が 学生時代、自主制作映画にのめり込んで ろくすっぽ勉強をしない劣等生でいた頃は、親父が 「小学生の時、チャップリンの映画をみせたのが間違いの元だった」と よく嘆いていたものだ。 と、なると・・・うちの子たちは、どうなるんだ? そういえば、5歳の長女に・・・ 「大きくなって、自分の子供ができたら うちの子にお父さんが、悪いことたくさん教えそうで心配」 なんて、今から言われてるけど。 子供たちに人気なのは、やはり「動き」のあるもの。 映画なんだから・・・動きは、いわは原点だ。 『ロッキー』シリーズを観て依頼、 リビングでロッキーのテーマをかけては、3人が走り回っている。 とくに影響が強いと思えるのが、次男。 あいかわらず、マトモな日本語は話せていないが・・・ ロッキーのCDを手にして「かけろ」と迫って来る。 トランペットが鳴り響く。 次男は、ササッと台所に行ったと思うと・・・ 曲に合わせてランニングをしてくる。 おもちゃ箱のまわりをグルグル走り回って・・・ 曲が盛り上がると、両手を上げてピョンピョン跳びはねる。 「シルベスター・スタローンに見せてやりたいね」 と、カミさんが呟く。 スタローンが、その後どれほど出世した大スターなのか そんなことは2歳児には関係ない。 だだ・・・ ロッキーがカッコいいだけだ。 |
増・築・日・記 04
我が家の足場 |
基礎のコンクリートも乾いて、型がはずされ・・・いよいよ足場が組まれた。
平面から立体にカタチが見えてくると、いよいよという感じになってくる。 うちの場合、新築ではなく、あくまでも増築。けれど平屋の上にまるまる一軒の家を建てるようなものなので、神主は呼ばないまでも、とりあえず大工さんたちにヨロシクということで、上棟式はやることにした。 上棟式となると、多少の御馳走はふるまわなければならないし、第一、ご祝儀を渡しまくらねばならない。こう言っては何だけど・・・これがバカにならない出費。 それに・・・上棟式というのは、一生のうちに、そう何度も経験できるモンじゃない。これから自分たちの部屋を作ってもらう子供たちにとって、上棟式に出るという経験は決して無駄になるまい。 |
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