20020203
でじたけ流 教育論第85回 んなにしくても

1月は、正月休みもそこそこに・・・
成人の日あたりの連休も働きづくめに働いた。

自分で商売をやっていると
朝も夜も、平日も休日も関係ないのは覚悟の上。

子供たちが寝静まってから帰ってくることもあれば・・・
子供たちが学校や幼稚園に出た後に起きることもある。
子供たちと一緒に早く寝て・・・
深夜、ひとり起き出して仕事を続けることもある。

そんなワケで、ここのところ仕事が忙しかったので・・・
休日に家族を連れて遊びに出ることができなかった。

そのかわり週末になると必ず
早めにみんなで布団に入りながら・・・映画会を開いている。

部屋を真っ暗にして・・・壁に液晶ビジョンを映す。

このところ我が家でブームになっているのは
・・・チャップリンだ。

私の部屋には・・・
さまざまな偉人の写真が壁中に貼り付けられているが
中でもチャップリンの写真は最も多い。

当然、子供たちは・・・
チャップリンが、こういう格好をした人
と、いうことはよく知っている。

おまけに最近は・・・
淀川さんが語るチャップリンの話のCDを
子守歌がわりに聞いていることもあって・・・
チャップリンに対する興味が高まっていた。

結局、自分の趣味につきあわせているだけ・・・
という話もあるが
幼い子供たちにとっては・・・
親と一緒に何かをすること自体を
真っ先に楽しんでくれているようだ。

まず、その信頼を裏切らないことは大切じゃない?

で、最初に観たのは・・・
チャップリンの伝記映画『チャーリー』。

それから、本物のチャップリンが登場する
私の一番好きな映画『街の灯』から・・・
『モダンタイムス』、『黄金郷時代』、『キッド』・・・
ついにはマニアックな『ゴルフ狂』、『給料日』まで観ている。

私は、もう何度も観ているけれど・・・
その都度、笑えるし、その都度、泣ける。

今回、子供たちと一緒に観ていて
・・・その偉大さを再確認した。

部屋を暗くして映画を観る。
その非日常性が、子供たちにとっては、まず楽しいらしい。
が、映画がはじまると・・・
たいていは途中で寝ちゃう。

長男など『刑事コロンボ』を観ていても
コロンボが登場する前に寝てしまうくらいだ。

しかし・・・
チャップリンの映画を観ていると
みんな最後までシッカリ起きている。

ほとんどが無声映画だから
半分、私が弁士みたいなことをしているために
起きているというような気もするが・・・
無声映画で、観ているだけでわかるから
子供でも充分に楽しめるのだろう。

そして・・・『キッド』を観た時など
捨て子だった子供が、母親に再会したシーンを観て
4歳の娘は声を上げて泣き出した。

しかられた時以外でも涙は出るものだ
・・・ということを
チャップリンは子供たちに教えてくれた。

でじたけ流 教育論

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