双子猫の一匹が
一週間行方不明になっていたものの、
何事もなかったように無事帰って来た。
その後…
猫たちは、わりと
二匹そろっていることが多いように思う。
カミさんは「そうでもない」と言うものの、
たとえ心情的な問題ではなくとも、
二匹そろう理由には確信があった。
手を叩いて、
二匹そろわないとおやつをやらない
…ということを繰り返していたからだ。
手を叩いた音を聞いて
一匹が足元に来ても、
もう一匹がいないと
足元に来た猫は、ずっと勝手口を見てる。
やがて、もう一匹が戻って来ると、
はじめておやつに手をつける。
ただ、おやつがほしいだけで、
兄弟の心配をしているわけではない
…と考えれば確かにそうかもしれないが、
そこは、忠犬ハチ公が
主人を待っていたわけではなく、
駅前の屋台で焼き鳥がもらえるのを
楽しみにしていた
…という説と符合する。
どの道、ペットは
人を和ませたり癒やしたりするために、
人家に生息するのが仕事である。
その仕事を認めるか否かは、
ペットたちの働き具合によるものではなく、
ペットたちを見る人の見方によるものだ。
愛も、魂も、
見えないものは信じるしかない。
だが、人は真実ではなく、
信じたいものを信ずる傾向が強い。
時には、
真実をねじ曲げてしまうほどに…。
信じることによって和めれば、それも良し。
信じることによって嫌気がさしてしまっては、
信じること自体、
生きる上では罪になってしまう。
やっぱり…人生、日々更新。
