88.2%…
迷いネコが、そのまま
行方不明となってしまう確率だそうだ。
このデータが、
どれくらい正確なのかはわからないし、
その真偽を追求しても意味はない。
確率はともかく…
うちの迷いネコが、ちょうど１週間ぶりで
何事もなかったように戻って来たのは、
…幸運と言わざるを得ない。
人なつっこい猫だから、
おそらくはどこかの家で
エサを与えられていたことが推察される。
迷い猫のポスターを貼ろうと言い出したものの、
何かと物騒だから、
むやみに携帯番号を貼りまくれないという
ブレーキも働いてしまう世知辛いご時世。
ウチの前は通学路だから、
せめて家の前にだけでも
ポスターを貼っておけば役立つかもしれない
…と思って実行したのが、
狙い通り役だってくれたようだ。
あるいは…
カミさんがお年寄りから聞いてきたという、
迷い猫が帰って来るおまじないを書いた紙を
猫トビラに貼ったのが効いたのかもしれない。
普段通りの暮らしに慣れ過ぎてしまうと、
そこに何のありがたみも
感じなくなってしまうもの…。
それを知るのは、何かを失った時だけだ。
意識しないで付き合える日常を
意識するのも疲れてしまうが、
時折、思い出して確認しておかないと、
リスクはサポートできない。
拝んでいるだけでは
大切なものを守ることはできず、
ただ、憂鬱な気分に沈んでいくだけ。
さて、戻って来た猫は、
その後、ウチで寝ていることが増えたが、
双子の兄弟が戻ってきて、
もう一匹は安心して家を出るようになった。
こっちも無断外泊の前科はある。
交代で心配をかけられるのも困るが、
トカゲや雀を捕まえて戻って来られるのも困る。
やっぱり…人生、日々更新。
