20020224
でじたけ流 教育論

第88回 格はくなって受け継がれる?


ゲーテの言葉に・・・
「人間は本当に悪くなると
 人を傷つけることに喜びを感じるようになる」
と、いうのがあるけど・・・

2歳の次男を見ていると・・・ちょっと、そんな感じ。

傷つけられるのは、いつも・・・
次男より2つ半年上の長女だ。

8歳の長男からも、
しょっちゅうちょっかいを出されて泣いているが・・・
最近は、下からの攻撃にもしかめっ面をし続けている。

見るとはなしに見ていると・・・
長男の悪戯は、ふと思い立って行動に出るものの
相手が困ると、自分も一緒に困っているようなところがあるが
次男の悪戯は、相手が困るのを見て、あきらかに喜んでいる。

で、ついゲーテの言葉を思い起こしてしまうというワケ。

最も、やっているのはまだ赤ん坊だから・・・
理由はどうあれ、
自分がやったことに相手が反応するのが面白い
といった感じではあるだろう。

自分が笑うと相手も笑顔を見せる。
これがコミュニケーションの第一歩。

ただ・・・
自分が笑って相手が泣く・・・というのは、ちょっとねぇ。

無論、長女も黙ってやられているだけではない。

時折反撃しては、安定の悪い2歳の弟をひっくり返す。
自分がやられた時になると
人一倍、大声で泣き出すのがまだ赤ん坊っぽいところ。

そうなると、やっぱり上が怒られるので
たいていは耐えているんだけど・・・
耐えれば耐えるほど、悔し涙がこみ上げてくる。

その姿を見て笑う次男は・・・やっぱり残酷に見えるなぁ。

そりゃあ、
自他ともに認めるイジメっ子を父親に持ってるんだから
血筋といえば、それまでだけど。

兄弟にかこまれた娘は、こうして打たれ強くなっていく。

私の妹も、上は私で下は弟という同じ境遇。
今は二児の母となって・・・
かつての自分とまったく同じ、
身支度をノロノロしてる娘を叱りとばしているらしい。

打たれ強いというと、何だかスゴイことみたいだけど・・・
実際には、慣れちゃうんだろうね。

慣れちゃうと・・・
その程度のことなんか、どうでもよくなる。
どうでもいいことにできないと・・・日常がつらくなる。

そういうのが打たれ強い、と言うのか?

決めたことをキチンとしないと気が済まない長男は・・・
そのかおかげで剣道の朝稽古は続いているが
何かを急いでやらなきゃならない時でも
間をはしょらないで全部やろうとするので遅くなる。

それに比べると、長女はすぐに・・・はしょる。
物事にあまり執着心がない。

おかげで・・・
兄弟に何かオモチャをとられても
いつまでも泣いてないし、
ケンカをしても、すぐに忘れる。

子供たちの性格について
あれこれ観察していると・・・
何だか両親が持つ、ある性格の部分が
極端なカタチになって現れているようで
・・・妙な感覚だ。

それぞれの性格を活かして
どうすれば、力強く生きていけるのか。
やっぱり・・・
近い性格を持つ親が実践して証明するしかないな。

でじたけ流 教育論

[ BacknumberBBS 御意見番 ]