でじたけ流 教育論「秘密基地のセカンドシーズン」
 
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20170226

でじたけ流 教育論864回「秘密基地のセカンドシーズン」

でじたけ流教育論 digitake.com


伊豆の秘密基地
今から10年ちょっと前の
景気がよかった頃、無理して購入したものだ。

一緒に仕事をしていた盟友が亡くなって、
奴と約束した秘密基地づくりをぜひ実現したいと思った。

加えてうちの子供たちは
両親の実家が近すぎて、田舎に行くという経験がない。

安い田舎の土地に
トレーラーハウスを置いただけの場所で、
風呂もないが、家族そろって、よく出かけた。

伊豆はうちの子供たちにとって
本当の田舎のような場所になった。

子供たちが大きくなると、
部活だ、受験だ…と、
なかなか家族そろって出かける機会もなくなった。

おまけに親父は下田にハマって、
秘密基地を素通りして
終点、伊豆急下田まで行く始末。

本家のローンはまだまだ先は長いが…
秘密基地のローンは去年終わった。
都会の土地家屋に比べたら、
車の値段みたいなところだったし。

もともと安ぶしんの秘密基地は、その後、荒れ放題。
家族そろって朝メシを食った
ウッドデッキも穴だらけで危なっかしい。

道路拡張による接収の話があって、
秘密基地に行くことが増え、
とりあえず使える程度の修復をボチボチ行っていた。

すると今度は…
子供たちが、友達と一緒に
秘密基地に行くようになってきた。

車がないと、
どこへも行けない不便なところだが、
子供たちにとっては懐かしさもあるし…
何せ親に文句ひとつ言われずに過ごせるのが楽しいようだ。

まだまだ、子供たちだけで行かせるのは、
何かと心配もあるけれど…
近所の人たちは
子供が小さい頃から知っていてくれる人たちだし、
LINEの指示で遠隔操作しながら見守る。

子供にも子供なりのストレスはあるだろう。

家でウダウダ寝て過ごすよりは、
緑に囲まれた場所を歩き回るのも悪くない。

何せ都会しか知らない…というのは、心によくない。

贅沢な話のようだが、
都会で遊ぶより、ずっと金はかからない。

金がないと生きられない
…というのは、都会暮らしだけの常識だ。

田舎には別世界がある。

日常とは別な世界を知ってる…
あるいは持っていることは、
本当に辛い時、何よりの救いになることは間違いない。

おそらくは自分の両親も、
そんな風に故郷を思っていたに違いないが、
都会生まれの自分は完全に故郷ロス

なければ自分で作るしかない。

やっぱり…人生、日々更新。

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