20020120
でじたけ流 教育論第83回 親というき物

うちのカミさんは・・・私の高校時代の後輩。
結婚前の付き合いも長かったので、お互い十代の頃からよく知っている。

うちのカミさんの場合は、そうでもなかったが
独身・・・
ことに、ある程度、自分のお金も自由になるOLの頃には
身につけるものは、できるだけいい物を買いそろえ
食べる物も、出入りする店にも「こだわり」を持つ女性は多い。

「こだわり」を持つこと自体は決して悪いことではないけど・・・
中には妙な「こだわり」も持ち過ぎちゃって
一般的な生活とは、ややかけ離れた暮らしぶりを見せる人もいる。

そこまでいくと、「こだわり」と言うより病的。
そこまではいかなくても・・・
「どうせ結婚したらできない」暮らしを強引にしている、
といった感じの人は少なくない。

でも・・・
一度ついた癖というのは、なかなか直せないから
注意しないと、ね。

最近は、そう騒がなくなってきたが・・・
一時「抗菌グッズ」ブームというのがあった。

外出先で便器を拭く・・・のは、まだわかるけど
ポールペンまで抗菌って・・・はたして意味があるのか、と思った。

もちろん、ブームに乗ってモノを売りたい
ボールペンのメーカーにとっては意味のあることだろう。

だけど・・・
どうせ、その程度のこと
気にしなくなっちゃうんだよなぁ・・・母親になれば。

オムツのとれない赤ん坊のいる家庭では
どこでも見受けられる光景だけど・・・

赤ん坊がウンチした・・・って臭いでわかると
たいていの母親は赤ん坊を持ち上げて
お尻のところに自分の鼻をくっつけて臭いを確認する。

オムツと洋服が間にあるとはいえ・・・
その向こうにウンチがあるかも知れない、というのにね。

そういう光景を目の当たりにしていると・・・
つくづく、人間も動物なんだな・・・と思う。

とくに母親はね。
ヨダレだらけの赤ん坊の食べ残しでも平気で食べちゃうもんな。

さすが、元一心同体だっただけのことはある。

子供を産むということ自体・・・最も基本的な本能だから
母親が動物的なのは、すごく当たり前のことだろう。

むろん、雑菌を嫌うのも本能ではある。
が、雑菌に対する抵抗力を持つのも・・・生きるための本能。

本能を補うための道具があればあるほど
本能自体は弱くなってしまう。

癖・・・というのは後天的なもの。
それが先天的な本能とぶつかってしまうと・・・
何とも生きづらくなる。

本能のおもむくままには、とても生きていけないのが人間社会。
けれど、本能というか・・・
動物的な感覚と勘がないと、子育てはできないのも事実。

子育てに限らず、仕事や人間関係にだって
そういうところはあるよね。

digibookところで・・・
私は結婚前に知人から
「結婚すると自分の判断で大きな買い物はできなくなるから
 買いたいものがあるのなら今のうち」
と、そそのかされて・・・
当時、60万もした液晶ビジョンをはじめ、いろいろ買ってしまったけれど結局、いまだに浪費癖は直っていない。

新しいパソコンが出たといえば、すぐほしくなるし・・・。

結婚したり、親になったりすれば
自然に、すべてが変わる・・・というものでもないんだ、な。

ちなみに私はウンコたれ達が生まれ前から
便所でカレーを食べたって
腹が減ってりゃ気にしない性格だ。

でじたけ流 教育論

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