でじたけ流 教育論「甥が手ぶらでやって来た 」
 
  人生日々更新 -Main-
20160327

でじたけ流 教育論816回「甥が手ぶらでやって来た」

でじたけ流教育論 digitake.com


結婚してハワイに住んでいる妹のところから、
大学3年になった甥っ子が、
日本の大学との交換留学でやって来ることになった。

留学期間は約4ヶ月。
その間、隣の実家に残された
自分の母親の部屋に下宿する。

…で、先日、
その彼を迎えに羽田空港まで行った。

ハワイから、
都合のいい直行便がなかったため、
関西空港経由で羽田まで来る。

前日はANAがシステムエラーで、
国内線がほぼ全便欠航という異例事態があった。

一時はどうなることかと心配したが、
夜の羽田空港は平常の静けさを取り戻していた。

関西空港からの便も予定通り到着。
ゲートで待っていると、
デイパックをしょった半袖Tシャツ姿の甥が、
おどけながら出て来た。

ハワイで乗った時のままの格好じゃあ、
寒かろうに…
しかし、元気で何より。

…と、スーツケースを持ってない。
これから4ヶ月も滞在するというのに、
まさか荷物はデイパック1つだけか?

聞けば、スーツケースをとらないまま
出てきてしまったらしい。

ひと度、出てしまうと、もう中へは入れてくれない。
引き替えのチケットを渡して、
大きなスーツケースを2つ女性スタッフに運んでもらった。

横浜まで車で向かう途中、いろいろ話をした。
考えてみれば、甥っ子と二人きりで話すことなど、
これまでなかったかもしれない。

彼の父親はアメリカ人。
あいかわらず日本語は苦手らしいが、
2つの言葉だけは、よく使うという。

それは…「タイヘン」と「ムリ」。

何かわかる気がする。

母親と会話する時には、
自分は英語で話すが、母親は日本語で答えるという。
その方がお互いに語学の勉強になっていいらしい。

とはいえ日本語に充分は慣れていないと思い、
こちらが話す時には、
「おかあさん」を「ママ」と言ったりしてみるが、
彼はむしろ「ママ」とは言わず「おかあさん」という。

実際に普段どう呼んでいるのかはわからないが、
これはおそらく、彼にしてみると、
一生懸命に日本語で話そうとしているが故、
英語でも通じる言葉まで、
すべて日本語に変換するようになるのだろう。

これから4ヶ月間、
ハワイでは体験しようにもできない
すし詰めの電車通学を毎日経験して、
はたして何を学んで帰るか…。

うちの子供たちも大喜びだけど、
従兄弟と遊んでばかりいないで、
新しい富立ちもたくさん作らないと、ね。

やっぱり…人生、日々更新。

Copyright 1998-2015 digitake.com. All Rights Reserved.


人生日々更新 -Main-