![]() |
あいかわらず幼児の英会話教室は盛況なようだ。
6歳で英検準2級をとった子がいるとテレビでやってた。 英検は・・・中学時代に挑戦したな。 4級、3級とパスして・・・2級で落ちた。 で、そのまんま。 いわゆる英才教育が、はたして本当にいいのかどうか・・・ これは議論の分かれるところだろうけれど 能力を伸ばしている子供たちを見ていると・・・楽しんでるよね。 何だって・・・できないより、できる方が楽しい。 やる意味がどうのと、やる前から腰の引けたようなことを言うのは 大人の悪いクセだ。 チャンスさえあれば・・・ 子供は、まるでスポンジが水を吸収していくように 何でもドンドン覚えてく。 子連れでお芝居を見に行くことも・・・すっかり日常のこととなった。 お芝居を見終わった後に、子供たちといろんな話をするんだけど・・・ 本当に細部に至るまで、よく覚えているのに驚かされる。 子供にお芝居を観せたって、意味がわかるの? ・・・と言われることもあるが、わからないようでわかっているのも不思議。 もちろん、微妙なニュアンスや難しい意味まではわからないだろうけど・・・ 意味というフィルタをかけて見ていない分、些細なことまで丸暗記しているという感じ。 この間、観せたのは・・・ショーGEKIの「八犬伝」。 オリジナルのCDを車でかけながら走っていると、小2の長男が言う。 「この曲のここのところで、魔女がこっちの手から出てくる」 この曲で魔女が登場したことまでは私も覚えているが・・・ どっちの手からなんて、まったく覚えていない。 続いて幼稚園、年中の長女が言う。 「この曲でバケ猫が自分の名前を書いた紙を持って出てきて・・・ この部分で、パッと広げて、ここで頭を下げたんだよね」 エンディングの自己紹介の話だ。 もちろん、私はどのタイミングで紙を広げたかなんて・・・覚えていない。 ![]() ようやく書けるようななった自分の名前を紙に書いて ソファの上に駆け上がっては、その紙を広げ、おじきをするという遊びをよくやってる。 意味だの何だのと、余計な疑問を持つと・・・確かに覚えが悪くなる。 いいコトと悪いコトの価値判断も同じだろうな。 小さい頃にキッチリ怒られていないと・・・外で人と関わるようになって困る。 友達という小さな社会でさえ、家庭での常識は通用しないことは多いだろう。 さて、家族で車を走らせて日暮れになると・・・ どこかでメシを食べて帰ろうか、という話になる。 「何が食べたい?」と助手席の長男に尋ねると、いろいろ悩んでる。 「あそこに回転寿司があるぞ」と言うと 「回転寿司かぁ」と首をひねっている。 車はどんどん進んでいる。 「回転寿司でもいいか・・・」と長男が言った頃には、もう通り過ぎている。 「ダメ! 判断が遅いと、入れるところにも入れなくなる」と私はつぶやく。 絶対にアクセルはゆるめない。 次にスカイラークが見えてきた。 必死で車の進む先を見ていた長男が、すかさず叫んだ。 「あそこに入ろう!」 「じゃあ、そうしよう」 こういうことは・・・小さい頃から体で覚えておいた方がいい。 意味なんか言い出したところで・・・ まわりには、できない言い訳にしか聞こえなくなっちゃうから、ね。 |
[ Backnumber |BBS 御意見番 ]