先日、上の子を2人連れてお芝居を観に行った。

このコーナーの第11回でも紹介したのと同じ・・・『10･Quatre (テンカトル)』のお芝居だ。
去年旗揚げした『10･Quatre 』のお芝居は、殺陣を中心にした動きの激しいモノ。

『10･Quatre 』としては1年ぶり、2回目の公演となる今回の「ブラック・トーナメント」は・・・
まるで格闘ゲームが飛び出してきたようなキャラクターたちが
リングを想定した四角い舞台の上で飛んだり跳ねたり・・・しかも手には鋭い武器!
10cmか20cm間合いが狂ったら、相手に刺さるか、自分が舞台から落ちるか・・・
まさに「生」の迫力を感じさせてくれる内容だった。

さて・・・この1年。

長男は小1から小2に。長女は幼稚園の年少組から年中組になったワケだが・・・。
実は、一番変わっていたのは・・・何を隠そう、この私だ。

と、いうのも1年半ほど前には、小劇場のチケットの買い方も知らなかったというのに・・・
ネットを通じて知り合いになれた方々のご指導、ご鞭撻のおかげで・・・
今では時折、お芝居の打ち上げにまで顔を出す始末。

この年になって、こんなに交友関係が広がるとは・・・まったく想像だにしなかった。

1年前の公演の時には、正直・・・恐る恐る声をかけていた役者さんたちに
デカい顔して「ヤア、ヤア、ヤア」と言っている自分が信じられない。

しかし、いくつになっても新しい友達ができるというのは刺激的で楽しいモンだ。
ことに、こうして何かに打ち込んで頑張っている人たちとの出逢いはね。

40も近くなってくると・・・
放っておけば友達や仕事仲間も決まってきてしまって
とくに新しい話もないし・・・何だかそこからジワジワ年をとっていくような気がする。

ところがインターネットの異業種交流は、やる気さえあればどんな人とでも知り合える。

とかくネットの交流と言うと・・・
暗いイメージがあったり、犯罪の話題ばっかり出てくるけど・・・しょせん、パソコンは道具。
その先にあるのは人間関係で道具は使い方次第・・・だよね。

やたらネット犯罪ウンヌンて言うけど・・・交通事故のが絶対多いでしょ。
車もパソコンも道具以上の何モノでもない。

少なくとも私は・・・おかげさまで、こうして人生のプラスになってる。
最も・・・
あんまり偉い人なんかに会うと、自分が今の年齢でよかったな、なんて思うけど。
だって、もっと若かったら・・・勘違いしそうだもん。
偉い人と一緒に酒飲んだだけで、自分が偉くなった気になっちゃって・・・。

この年になると・・・
何かを一生懸命やっている若い人をボチボチ応援する立場にもなってくる。
かといって、まだまだ見守るまではいかないから・・・
刺激を受けて、自分も年を忘れちゃうんだけど。

年を忘れて頑張るけど、立場は忘れない・・・
そういう意味では、ちょうどいい年でネットを使うようになった気もする。

父親という立場を引きずって劇場に入ると・・・まず心配になるのか「おしっこ大丈夫?」

開演前にちゃんと連れてったにもかかわらず、長男はお芝居の途中でトイレへ行った。
舞台を見ているうちに、あまりに興奮し過ぎたか?

とりあえず1人で行けたからよかったけどね。
長女を席に残してついて行くわけにもいかないし・・・。

お芝居が終わって、楽屋口で役者さんたちと面会。
今回、リーダーの内堀クンは、怖い役だったので・・・子供たちはビクビクしてた。

しかし、子供に怖がられれば・・・そりゃあ大したモンだ。
子供を叱っても怖がられない親だって少なくないんだからね・・・きっと、いい父親になるよ。

同級生なんか見ていると・・・
自分が真剣に怒られたことのないヤツは・・・子供を怒るのもヘタだ。
友達をつくるのが苦手な親の子は・・・やっぱり、なかなか友達に溶け込めなかったりする。

だから・・・仕方ない、と言ってしまったんじゃあ、その一族は終わり。
自分の代から、いい方向に変えてみせるという意気込みが、まずないとね。

便利な道具だって、今はいっぱいあるんだからさ。

役者さんたちと会ってる時はビクビクしてたくせに・・・
長男のやつ「今度はいつ連れてってくれるの?」なんて言ってたよ。