でじたけ流 教育論「計画の進め方」
 
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20150125

でじたけ流 教育論755回「計画の進め方」

でじたけ流教育論 digitake.com


妹、弟の受験をよそに、
大学3年の長男は遊び盛り…。

最も理科系の大学は厳しいらしく、
ちょっと気を許せば留年。

テストなど始まろうものなら、
学校近くの友達の家に泊まり込んで帰らない。

幾度がウチへも友達が泊まり込んだことがあるが、
勉強を理由に呑み会でも…と思いきや、
本気で勉強している姿には驚いたことがある。

それだけに、
少しでも休みがあると貪欲に遊び回る。

しばらく前から、すっかり旅づいて、
自転車で全国を走りまわったり、
ヒッチハイクで人情旅を決め込んでみたり…。

結局、勉強で忙しい時も、遊びまわっている時も
…なかなか家には帰ってこない始末。

ま、男子のことだし、
元気で飛び回っている分にはいい…と思うのだが、
若さを過信して、この真冬に
平気で野宿しようなどと考えるので、
こと母親の心配は尽きない。

下の二人の入試もそろそろ始まって、
家中の緊張が高まる中…
思いついたように長男が貧乏旅に出ると言うので、
母親は「こんな時期に」と顔をしかめた。

長男にとってみれば「前々からの計画だ」と言うけれど、
ここが計画の甘いところ…!

しかして、親父の訓辞がはじまる。

そもそも計画というものは、
自分一人でいくら考え抜いたところで、
完成できるのは、せいぜい50%に過ぎない。

何につけ、自分一人で出来ることなど、まずないわけで、
直接的にせよ、間接的にせよ、
周囲の協力なしで、計画を実現することは不可能…。
つまり、計画の半分は周囲への信頼と根回しにあるのだ。

正しければ勝てる…わけではないのが現実社会。

同じ正論を言っても、
信用される奴もいれば、信用されない奴もいるし、
正しいことも周囲に充分伝わっていなければ、
道を開けてはもらえないのだ。

本当の正しさとは…そこまで気がついていることで、
近目で自分だけ見ていても、
自分が何処にいるのかはわからない故、
進み方を誤ることもしばしば。

無論、こうしたことは、
初めて自転車に乗る時と同様、
自分でこぎ出しては何度も転んでみないと、
なかなか会得できないもの。

下手に後ろから支えて勘違いさせるより、
転んで痛い思いをさせた方が会得は早いだろう。

やっぱり…人生、日々更新

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