第73回 午後9時の我が家 |
長男が小学校、長女が幼稚園に通っている我が家では・・・
子供は夜9時に寝ることになっている。 長男一人の頃には、平気で夜中の1時、2時まで起きていて・・・ 定期検診の保健婦さんに注意されたモンだ。 上の2人が寝ると・・・ 学校や幼稚園には関係のない2歳の次男も・・・何とか寝る。 最も昼寝をし過ぎた時などは、いつまでも起きていて・・・ 寝ている長女の顔をピタピタとひっぱたいたりはしているけれど。 長男や長女が、ふざけていて寝ないと・・・当然、次男も寝ようとはしない。 さて、そんな時・・・私はどうするか? 最初のうちは「明日、学校だろ?」と普通の父親のようなことを言う。 それでも聞かないと・・・ 「学校なんか辞めてもいいから、遊ぶか?」と問いかけてみたりする。 さらに効果的な手段として・・・ この間までは「これ以上、起きてると怖い話をするぞ」と脅かしたが 怖い話を聞くまいと、かえって騒ぎ出したりするようになったので・・・ 最近、新しいアイデアを思いついた。 ベチャクチャ喋っている子供の額に、おもむろに右手をかざす。 「何してるの?」と聞かれたら、そっとこう答える。 「怖い夢をみるように超能力でパワーを送ってやってるんだ」 子供たちは私のスプーン曲げを本気で超能力だと信じているから・・・ これは結構、効く。 しかも、こっちは右手を出して目をつぶっているだけだから・・・疲れなくていい。 この手の方法は・・・長女より長男の方が効くな。 年齢のせいもあるだろうが・・・良くも悪くも男の方が想像力がたくましい。 対して女は現実的。 今、目の前にあるものしか信じないようなところがある。 私が右手をかざすと・・・長男は必死になって目をつぶり、眠ろうとする。 パッと目を開けた時、また私の右手が見えると真剣に怒り・・・ 少し震えた口調でこう言った。 「超能力をそんな悪いことに使っちゃいけないんだ」 「子供が夜更かしするのと、どっちが悪い?」 まあ、こんな感じでバタバタしながら床につくことも多いんだけど・・・ |
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