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![]() まず、今回の出来事で誰よりも一番驚いたのが 私自身であることを・・・前置きしておく。 さて・・・ 話の発端は、ちょうど一週間前・・・日曜日の夜。 家族であるビデオを見ながら晩メシを食べていた時のこと。 ビデオの内容は、いつ録画したかも忘れた手品の番組。 出演していたのはMr.マリックだ。 「これから皆さんでスプーン曲げをやります」 5〜6人の出演者にスプーンが配られ、左手にそれを持つ。 早速、うちの食卓でも家族全員がスプーンを手にした。 Mr.マリックは超能力者ではなく・・・マジシャン。 ただし、ユリ・ゲラーの出現には驚愕し・・・ 「このままだと自分の商売はなくなる」とまで思ったらしい。 そこで、超魔術を銘打つ、さまざまな手品を披露するようになったワケだけど・・・ マリックいわく・・・スプーン曲げは合気道とか空手に近い、と言う。 きっと手品以外のいろんなコトを研究したんだろうね。 ある世界では常識でも、ほかの分野に持ってくれば不思議 ・・・ということは、たくさんあるだろう。 スプーン曲げが合気道や空手に近いといっても・・・ 別に力ずく・・・というわけではなく 一瞬の気合いを込めて、いわばタイミングで曲げるのだと言う。 確かに何十枚もの瓦を割るのに・・・力だけでは割れない・・・と思う。 そこで、左手に持ったスプーンに右手の人差し指をかけて・・・ 集中して・・・イッキに後ろに倒す。 すると・・・私の持っていたスプーンだけが写真のようにクニャッと曲がった。 これには家族中、大騒ぎ。 私も一度できると面白くなって、そこらじゅうにあるスプーンを曲げまくる。 慣れとは恐ろしいもので、驚くのは最初だけ・・・ やがて家族はスプーン破壊魔の私を白い目で見るようになった。 次の日・・・ 仕事場で自慢するために私は曲がったスプーンを片手に出勤。 事務所にあったコーヒースプーンも曲げて見せた。 調子に乗って、100円ショップに行き・・・ いろんな種類のスプーンを買ってきて挑戦。 ![]() 中には本当に力だけで曲げたのもあるから・・・もう少し低いかな。 確かに力だけで曲がるスプーンもある。 ところが、本当に何か別の力で曲がったモノは・・・曲がり方が違う。 力だけで曲げようとすると・・・スプーン全体がしなってしまう。 それに、どうしても曲がる支点が持っている左手の親指の場所になってしまう。 第一・・・倒すためにかけた右手の人差し指がイタイ。 ところが・・・ うまく曲げることができたモノは 左手の親指からは離れた、手に触れていない場所からクキッと曲がる。 気功術か気合いか、はたまた超能力なのかはサッパリわからないけど・・・ スプーンを曲げるための力を「10」とすると 私の場合は、おそらく目に見えない力が「3」で、力が「7」くらいかな。 なでるだけで曲がったら・・・力は「0」なんだろうけど。 しかし、何かコツはあるね・・・きっと。 考えてみれば鉄棒の逆上がりだって・・・ 同じようにやっているつもりでいても、最初はできる時とできない時があるもんな。 テレビで・・・熟練したバスの運転手が 50mくらい先の路上に立てた卵に向かってバスを走らせ 後輪のタイヤとタイヤの間のすき間に卵を通すのを見たことがあるけれど・・・ それだって、考えようによっては・・・超能力だよね。 長く訓練すればできる・・・とも限らないでしょ? 訓練次第で必ずできるんなら・・・ オリンピックに出るような人たちは、みんな金メダルをとるはずだ。 別にスプーンを曲げることができても、話のタネになるくらいのことだけど・・・ これだけは言える。 曲がらないと思っている人には・・・絶対に曲げることはできない。 自分でいろいろ試してみても・・・ 一度「カタイ」と思ってしまったものは、もう曲がらない。 できると思うことが・・・できるようになる第一歩には間違いない。 これは何でもそうだろうね。 ただ、子供たちの目の前で超能力と言われるスプーン曲げを披露できたことで 面白い効果はあった。 長男が言うことをきかない時に・・・ 「あんまり言うことをきかないと、おまえの大切な竹刀を曲げちゃうぞ! 」 と言ったら、真剣な顔をして、すぐさま言うことをきいた。 100発100中で曲げることができたら・・・商売になるんだけどなぁ。 まして、竹刀を曲げられたら・・・マリックに勝てるな。 |
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