20011007
でじたけ流 教育論

第69回
ンテナンス・ミュニケーション


最近・・・
小学2年になった長男の友達がよく自転車で遊びに来る。

小学生が遊びに来る時間帯に
うちにいることがある・・・というのも
不規則な仕事の仕方だと思うけど。

子供たちにとっては、もうその不自然さがすっかり自然になっているようで・・・
顔を合わすと「今日はこれからまた会社行くの?」と聞かれる。
ことによると、夜遅く帰っても・・・
「今日はこれからまた会社行くの?」と同じ質問をされるのは
そういう日も珍しくないからだろう。

最も長男がようやく喋れるようになったくらいの時には
朝、家を出ようとすると・・・
「おとうさん、また来てね」と言われていたから
その時に比べれば、いくぶんマシになったかな。

話を友達の自転車に戻そう。

うちでは、あいかわらず自転車で公道を走る許可を出していないんだけれど・・・
同じような小さな自転車に乗った友達がチョコチョコやって来る。

もうそろそろいいかな・・・とも思うんだけど
長男が相談しに来ないから、そのまま黙ってる。

カミさんも「もう、いいんじゃない?」と時折言うけど
本人が言って来ない限りは黙っているつもりだ。

本当に不便さを感じて・・・
何とかしたいと思うなら、自分でどうすればいいのか考えればいい。
そこに親が先回りするのは
自分で考えるチャンスを奪うことにもなりかねない。

さて・・・日中、家に戻って
玄関先に長男の友達のモノのおぼしき小さな自転車を見ると、気になることがある。

ひとコトで言えば、整備不良。

サビだらけなのは仕方ないが・・・
タイヤの空気が抜けていたり、
ワイヤーがゆるみきってブレーキが効かない場合も少なくない。

小学校低学年くらいだと
まだ、それほどスピードは出せないだろうから
ブレーキが効かなくても案外気にならないんじゃないかと思う。

・・・が、危険だ。
まして、この辺りは坂だらけだしね。

私が小さい頃は・・・
捨ててあった自転車を適当に直して乗っていたくらいだから
今思えば、よく事故に遭わなかったモンだとゾッとする。

いや、何回かは遭ったな。
たいしたコトがなかっただけで。
運が悪ければ、今こうしていられないだろう。

子供に向かって「勉強しろ」だの「宿題やれ」なんてことは
自分のことを棚に上げてとても言えない。

むしろ「やんなくてもいいぞ、別に」と言った方が
自主的にやる場合が多いし。

ただし・・・身の危険がともなうような場合、話は別だ。

大げさに言えば・・・
私がブレーキの効かない自転車を乗り回して、
何度かヒヤリという目に遭っても、今こうしていられるのは・・・
後輩たちを同じ目に遭わせないためだと思う。

後世にその危険を伝えるために運良く生き残っているのだと。

子供と接する機会が多ければ多いほど・・・
子供が今、何に興味を持っているのか
何を大事にしているのか
どんな道具を使って遊んでいるのかはわかる。

そこで使っている道具をサッと直して見せられれば・・・
オヤジの株も上がるというモンだ。

毎週とは言わないが・・・せめて毎月一度くらい
子供の乗ってる自転車の点検をする日を決めるというのも必要だろう。

子供が寝ている間にやるんじゃなくて・・・
目の前でやることが大事。
景気よくチェーンに油をサーッとかけるだけでも、いいんだからね。
カッコよく、さ。

でじたけ流 教育論

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