20010930
でじたけ流 教育論第68回

先週の三連休の最終日・・・
温水プールでひと泳ぎした後、久しぶりにラーメン博物館へ行った。

新横浜のラーメン博物館は・・・
昭和30年代の街角を再現した、まるで映画のセットのような館内に
いくつものラーメン屋が軒を連ねている。

開館してから、もう何年経ったろう?

確か、前に家族連れで来た時には・・・
来月2歳になる次男は生まれていなかったと思う。

時々、ラーメン屋が入れ替わるシステムになっているためか
人気は衰えず、この間行った時にもなかなかの盛況。
どの店にも行列ができていた。

初めてラーメン博物館に入った次男は・・・
プールですべてのエネルギーを使い果たし熟睡状態。

しかし・・・カミさんは
「久しぶりにラーメンにコショウをかけて食べられる」と嬉しそうだった。

狭い路地のあちこちには・・・
雰囲気を盛り上げるために、さまざまな露天も出ている。
本当は露天じゃないんだけどね・・・いつ行っても夕暮れを映し出す天井があるし。

最初に子供たちがひっかかったのは・・・飴職人。

柔らかい飴に食紅をまぜて、さまざまな色を練り・・・
和ハサミをチョンチョンと入れて、注文の動物を創り出す。

人気が高かったのは・・・ピカチューやアンパンマン。
もちろん、著作権なんて関係ないんだろうな。
著作権なんて言葉ができる以前からある商売だろうし・・・。

長男は龍を作ってもらい、長女はカンガルーの飴を買った・・・1個500円也。

長男 間もなく8歳続いて私が思わず足を止めたのが・・・切り絵職人。

70くらいのちょっとシャレた爺さんが暇そうにしているので・・・
早速、長男を座らせた。

子供たちは、そこでいったい何がはじまるのか、わからない。
長男は緊張した面もちでジッとしている。
長女も興味津々にそれを見つめる。
次男は・・・あいかわらずベビーカーでグッタリ眠っている。

爺さんの使っているハサミは特別なモノではなく
小学生が工作で使うような・・・言っちゃ悪いが安そうなハサミ。

それがまるで右手の一部であるかのように動く。
テーブルの上の紙をつかみとる時でさえ・・・指ではなくハサミを使う。

作業時間は約2分・・・みごとな長男のシルエットが完成した。
・・・似てる!

大人は1,000円、中学生以下は800円。

支払いを済ませて一度歩き始めたら・・・
長女が「今度来た時、やってもらう」と少し淋しそうにつぶやいた。

長女 4歳そこで早速、引き返し・・・長女もやってもらった。
何せ、今度来た時なんて言ってたら・・・あの爺さん、生きてないかも知れないし。

結局、次男はラーメン博物館を出るまで眠ったままだった。

次男が起きていたら・・・
500円の飴をもうひとつと、800円の切り絵をもう1枚買う必要があったな。

ハタ目には、小さければゴマカシがきくと思っていても・・・
案外、子供はわかってる。
私自身、そういう覚えがある。

だから・・・
兄弟3人、みんな同じモノを与えられるようにしないと。
与えられないなら、中途半端に誰かだけ、なんてしない方がいいよね。

ただし・・・
剣道朝稽古ナン日達成の賞状とかは・・・やった奴にしかあげないよ。

でじたけ流 教育論

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