でじたけ流 教育論645「無駄話」
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20121209

でじたけ流 教育論645

でじたけ流教育論 digitake.com


大学生の長男が独り暮らし。
高校生の長女と中学生の次男は、
部活の後に塾へ行っているので、
たまに早くウチに戻っても
誰もいない…ということが珍しくなくなった。

カミさんもパート仕事か、
義母のいる施設に行ってることが多いし、ね。

そもそも、早くウチに帰ること自体、
まず滅多にないのだが…
暗くなってなお誰もいない家の玄関を空けるのは、
非常に違和感を覚える。

そもそも、今住んでいるこのウチは
結婚前に一階部分だけ建てて独り暮らしをしていた。

その後、カミさんが引っ越してきて、
少しずつ人数が増えていった。

10年ほど前、鉄骨造りの一階の屋上に
木造で二階を増築して、寝室と子供部屋を作った。

広かったはずの家の中は、
急激に物が増えたのと、
子供たちがメキメキ大きくなっていったので、
次第に狭くなってしまった。

けれど、ポツンと独りでいるには…広すぎるのだ。

考えてみれば日常の生活において、
このウチの中で行き来する場所といえば、
寝室と書斎とリビングとトイレと風呂。

とくに長風呂だから、風呂に入っている時間は
リビングでテレビを見ている時間より長いだろう。

服は書斎に放ってあるから、
クローゼットに入ることも、まず滅多になければ、
増築した当初は、
よく入り浸っていた屋根裏部屋に至っては、
もう何ヶ月も入っていない。

この使っていない空間のために
毎月多額の住宅ローンを支払い続けているうえに、
掘っ立て小屋とはいえ秘密基地まで設けているのだから
…我ながら何とも贅沢な話だ。

だけど、この贅沢がなかったら、
その分貯金ができたか…と言えば、それはないだろう。
単に消耗品に消えていただけだろうな、きっと。

読んでから本を買う奴なんて…まずいないだろ?
読もうと思って買うんだよ。

読もうと思って買っても積んでおくだけで、
ちっとも役に立たないことも間々あるけれど…、
思い立った時に、
手をのばした先にそれがあるということが幸福だ。

幸福というのはタイミングだろう。
所詮…気分の問題だからね。
腹が減った時に何か口にするものがあるのが、
やっぱり幸福だよ。

すぐには読まないかもしれない本。
いつか観ようと思っているDVD。
着る機会など滅多にないような服。
そして、ガレージにしまいっぱなしのバイク。

一切無駄のない生活なんて…つまんないよな。

そして、今夜も子供たちは…
いつ活かせるかわからない知識を詰め込むために
懸命に勉強してる。

親は無駄になるかもしれない教育費を稼ぐために
必死になって働いて…
不健康を楽しむために健康に気をつける。

…って、こった(笑)。

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