でじたけ流 教育論633「炊事親父」
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20120923

でじたけ流 教育論633

でじたけ流教育論 digitake.com


台所のゴミ箱をパタッと開くと、
なんと弁当箱が捨てられていた。

弁当箱…とはいっても、
100円ショップで買えるような簡素なものではあるけれど。

見たところ、壊れている様子もないし…?

食卓にいた高1の娘に、
何故、弁当箱が捨てられているのか聞いてみた。

同じのがもう一つあるからいいの…という。

意味がわからない。
その意味を知ったのは、その後のカミさんの話。

常日頃、学校から持ち帰った弁当箱は
早く出して洗え…と言われていたにもかかわらず、
娘は2日以上も食べかすの付いた弁当箱をしまいっぱなし。

結果…この暑さの中、腐らせて、
臭いが取れなくなった弁当箱はゴミ箱行きになった
…と、いうわけ。

私も普段は弁当持ちで出勤するが、
弁当箱は昼休みのうちに洗ってる。

帰りが遅くなることもあるから、
気にしてるくらいなら洗っておいた方が気が楽なのだ。

独り暮らしをしている頃は、よく台所を腐らせた。
…その反省もある。

だから、独身時代には、
出たてで高かった食器洗い機を購入していたし、
台所に汚れ物が山になっているのは
習慣的に耐えられなくなっていった。

会社でも、ちょっとでも汚れ物があると、
自分で洗っちゃう。

あわてて女子社員が飛んでくることもあるけど、
その程度のこと、
いちいち命じるのさえ面倒だし、
零細企業の社長は…チーフ雑用係だと肝に銘じている。

娘が私の質問に対し、
はぐらかした答えをしたのも、
私が普段洗い物を普通にしている姿を見てるから、
自分にできなかったことが恥ずかしいと思ったのだろう。

やらないのか当たり前同士なら、本音を吐けただろうに…。

自分のことは棚に上げて、子供にだけ強いる
…そんなズルい大人には、なりたくなかったはず。

だから…ならない。
ならないために動く…し、
張り合う気持ちが子供並み…だから、
やっぱり、ズルい大人どころか、
大人になれてないのかも…しれない。

しかし…
悔しさを忘れるのが大人…だとしたら、
大人になること自体、「退化」だな。

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