でじたけ流 教育論631「心配いっばい」
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20120909

でじたけ流 教育論631

でじたけ流教育論 digitake.com


子供たちの夏休みも終わった8月31日夜…。
いや、厳密にいえば
大学生の長男は、また夏休み中だけど。

テレビの画面は右下に、
ひたすら日本地図を表示していた。

太平洋岸に黄色い帯が点滅している。
昨年3月、よく目にした津波警報。
何処かで大きな地震が起きたらしい…何処だ?

フィリピン沖だと知ったのは数分後。
けれど、肝心の震源地の映像は一向に入ってこない。

フィリピンといえば、ついこの間まで長男が
語学研修を兼ねたボランティアで行っていた場所。

もしも、行っている最中だったら
…と思うとヒヤッとする。

情報はないし、何もできないしね。

すぐさま寝ぼけっ面の長男に知らせたが、
現地でできた友達に
フィリピンに地震はないと聞かされていたせいか、
まったくピンと来てない様子。

それでもテレビを見ると、
ただならぬ雰囲気に表情が硬くなった。

Facebookで早速、現地の友達にアクセスしてみる。
幸い友達が住むセブ島に大きな被害はなかったようだ。

しかし、地震に慣れていないので、
ずいぶん怖かったらしい。

友達の輪が広がることは、実に楽しいことだけれど、
楽しいだけじゃなく、心配も広がる。

世界のHONDAを創った本田宗一郎は、
自分の車のラジオに特別にタイマーを取り付けさせ、
ニュースの時間になると自動的に付くようにした。

日本中…いや、世界中で働くHONDAの社員が、
何かの災害に巻き込まれていないかを知るためだという。

独りでいる時より、友達や恋人ができた時の方が…、
夫婦になればお互いの肉親が…、
子供が増えれば子供たちへの心配が募る一方。

だけど、そうした感覚を
自然に持っていれさえすれば、
誰でもみんな助け合えるだろう。

家族や友達を面倒がるような人が、
もしいるとするならば…
自分の存在理由を
最初から捨てているようなものだと思う、な。

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