20000806

でじたけ流 教育論第11回 供あつかいはだけど


いわゆる「赤ちゃん言葉」って・・・あるじゃない?
ナントカ「でちゅね〜」とか言うヤツ。

うちでは子供が産まれた直後・・・
大人が、そう言った「赤ちゃん言葉」を使うコトについて禁止令を出した。

まだ慣れていないせいで口がうまくまわらなかったり・・・歯が生えそろっていなかったりして・・・
小さな子供が、そういう喋り方になってしまうのは仕方ないと思うんだけど・・・

大人がそれを真似して、子供に対応していたんじゃ・・・
子供にとっては、いったい何を見本に言葉を練習すればわからなくなっちゃうんじゃないかと思って。

案の定・・・
そうやって育ったという息子の友達の中には、なかなか「赤ちゃん言葉」が抜けずに困った子もいたようだ。

ウォルト・ディズニーが、ディズニーランドを建設中に・・・
要所要所でしゃがみ込み、子供の視線で建物をチェックしたというのは有名な話。

子供でも、あるいは後輩でも・・・
目下の者に接する時には、その人と同じ視点に立ってモノを考えるコトは重要だと思う。

ただ、相手の立場に立って考えるというのと、相手に合わせるというのは、ちょっと違うんじゃないかな。

先日、子供たちを連れて、小劇場へ芝居を観に行った話はトップページでもしたよね。

長男の絵日記さすがに・・・
3歳の娘には物語は難しかったようだが・・・
6歳の息子の方は案外、内容とか流れが理解できていたみたいで驚かされた。

芝居の中に、劇中劇の場面があったんだけど・・・
「お芝居の中のお芝居のシーンが面白かった」とか「最後の燃えた建物の中で戦っているところがカッコよかったけど可哀想だった」などと、後でさかんに感想を言っていた。

もちろん幕末の時代背景ウンヌンについては、ハッキリしなかったと思う。
予備知識がなんにもないからね。

でも、小劇場にはじめて足を踏み入れたワリに・・・
芝居ならではの演出とか、登場人物の誰が何を悩んでいるのかといったコトは・・・
機会さえ与えてやれば、小学生にだってわかるってコトなんだよね。

それだけ、この間の芝居がよくできてたのは間違いないし・・・
たまたまうちの子の場合、そういうモノを観るのはいいコトだ・・・という環境に育っているというせいはあるかも知れないけど。

子供を単純に子供あつかいにして、大人がチャンスを奪うコトだけは避けたいな。

大人にとっては、その方が楽な場面の方が多いけどね。
だって、うちから都内まで、いつ「おしっこ」って言い出すかわからない子供たちを連れて歩くのは面倒だもの。

うちではおもちゃにしても5歳の時には「6歳用」と書いてあるモノを与えてきた。
危険があるモノはマズイけど・・・
新しいおもちゃで遊ぶっていうのは、新しいコトをできるようにするため、じゃない?!

イヤでも歳はとっていくんだから・・・何も無理矢理、歳をとらすコトはないかも知れない。
そんなに急がなくたって・・・
三度三度ちゃんとメシを食わしていれば、スクスク育ってはいくだろう。

でも・・・理解力とか精神年齢は別だからね。

体を車、それを動かす能力的なモノをドライバーに例えると・・・
両方、高性能なら申し分ないけれど、なかなかそうはいかない。

そこで・・・
高性能の車に、たいしたコトないドライバーが乗った場合と・・・
車の性能はそこそこだけど、ドライバーの腕がいい場合なら・・・
絶対にドライバーの腕がいい方が、速く、あるいは安全に走れる・・・と思わない?

どんなチャンスを与えられようが、最後に選ぶのは子供自身だけれど・・・
選びようがないのでは・・・やっぱり可哀想だよね。


でじたけ流 教育論

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