20120318

第606回

おかげさまで子供たちは全員、無事卒業。

新しい季節になると、
大学、高校、中学…それぞれ新しい学校へ。

それまでのつかの間、
みんなダラダラしてて、とくに新しい話もないので、
今日はちょっと趣向を変えて、
私の小学校時代の話でもしよう。

野良犬を見なくなった、いつの日からか。

私が小学生くらいの頃…
昭和40年代のはじめ頃までは、
まだ結構、普通に首輪をしてない犬が、
フラフラと歩いていたと記憶する。
…都内での話だよ。

確か、こんなことがあった。

保健所が野良犬退治のために、
神社とか広場に毒団子を撒くから、
拾い食いしないよう、学校や家で注意された。

本当にあったよ、毒団子。
神社の境内のわきとかに、ポンと置かれていた。

まったく凄い時代だよな。

私が住んでいたのは中野区江古田。

JR中野駅前にはサンプラザホールが建ってるけど、
あの三角のビルが建つ前は、
あそこに陸軍中野学校があったらしい。

練馬に近い江古田の辺りには、
今も病院関連の施設が多いけど…
かつては陸軍軍医学校があって、
細菌兵器を開発していた、
あの七三一部隊関係の施設も
あったとか、なかったとか…。

本当のところは定かではないけれど、
昭和40年代には廃墟と化した研究施設があって、
友達とよく探検したものだ。

勝利品として持ち帰ったのは
血液(？)が入った試験官。

それをコンクリートの壁に投げつけて、
血しぶきが飛ぶのを見て「カッコイー」とか言ってた。

今考えると、かなり恐ろしい遊びだよな。

親になって、
自分の子供がそんなことをしてたらと思うとゾッとする。

だけど、大人から見てゾッとすることくらい、
子供にとって楽しい遊びはない。とくに男の子はね。

「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」
…というハムのCMが流行った頃の話だよ。

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