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20110717

でじたけ流 教育論571

でじたけ流教育論 digitake.com


中3の長女がバトミントン部に入って、
部長に選ばれたと言っていたのは、
ついこの間のことのように思っていたのだが…
夏休み直前のこの次期、
早くも引退試合を迎えることになったというので、
最初で最後の応援に出かけた。

梅雨開け直後の抜けるような青空。
窓が少ない体育館の中は、まるで蒸し風呂状態。
立ってるだけでも汗がダラダラと流れ落ちてくる。

長男もバトミントン部にいたが、
試合を見に行ったことなど一度もない。
ただし、長男の場合には、
もっと小さい頃に、よく剣道の試合は見に行った。

長女は今回、
少なくとも母親には見に来てほしかったらしい。

バトミントンの試合というのは始めて見たけど
…意外とかっこいいんだな。

試合開始…花が宙を舞う直前の一瞬の緊張。
張り詰めた空気をさらに研ぎ澄ますのは、ガッと構えを決める選手たち。

娘もそれなりに様にはなっていた。
様にはなっていたが…健闘虚しく敗退。
長女の中学生としてのバトミントン生活は悔し涙と共に終わりを告げた。

ただ、聞いていた話によると…
長女は決してバトミントンが上手くて部長になったわけではないらしい。
うまい部員はほかにもいるが、面倒見の良さで部長になった。

そして、部員同士の間で…、はたまた部員と顧問の間に立って…、
かなり深く悩みながらも、素早く立ち回っていたという。

実際、この試合当日も…
気遣いに乏しい顧問の若教師が、当日になってペアを組み替えたために、
試合に出られなくなってしまった部員が出た。
その部員は自分が出られると思って親を呼んでいて、約束通り親も来てる。
そこで長女は顧問にその部員の出場を頼むため、
何度も体育館の中を走り回っていた。

結局、その部員は出場できなかったので、
コートの外でも思いを果たすことはできなかったが…
その部員やせっかく応援に来てくれた部員の親に、
その思いは伝わったことと思う。

私が生徒の頃だったら、
こんな教師はボイコットして校内でデモ隊を組み、
校長に詰め寄ってやめさせてしまうところ…。
自慢じゃないけど、高校時代には本当に辞めさせたこともある。

概してこういうものなのだ、世の中は。
こういう理不尽なものにどう立ち向かっていくか…。
自分が努力したつもりなだけでは
勝てない相手との出逢いが人を成長させる。

まずは娘よ、…よくやった。

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