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20110605

でじたけ流 教育論565

でじたけ流教育論 digitake.com


6月に入った。
梅雨空は少々うっとおしいけど、ひと雨ごとに気温は高まり、日も長くなってきた。

日本には季節を感じるものはたくさんあって、そこが日本の良さなんだけど…
この季節にしか会えないものといえば…ホタルだな。

何年か前に家族でホタルを見た

それはもう想像していたものより、ずっと凄くて…まるで深い森の中にプラネタリウムができているようだった。

何が感動するといって…その場にいかないと見ることが出来ない景色ほど圧倒的に人を感動させるものはない。

そんな体験を家族みんなでできたから、またどこかへ行こう…という話になる。

家族はもとより、友達でも仕事仲間でも…共通の体験をすることが人をより強く結びつける。
そま最たるものは戦友に違いないし、何回一緒に飯を食ったが、直接的に親しさの度合いだと思う。

この間、知人が結婚した。
ゴールはスタート…2人は新しい家族体を作りはじめた。

最近はよく伊豆の陶芸家に夫婦茶碗を焼いてもらって、それを贈ることにしてる。そこいらで売ってるものと違って、いくらなんだかわからないところが有り難みがあっていいだろ(笑)。

今回はちょっと気の利いたメッセージを思いついて添えてみた。

まず、この茶碗を使って2人で飯を食って、新婚時代の思い出を胸に刻んでください。

しばらくしたら、大切にしまってください。

将来、2人が大げんかをした時に、そっとこの茶碗を出して使ってみてください。

お腹と胸がいっぱいになったら…もう大丈夫。

…ここまで作り込んだ書き方はしなかったけれど、まぁ主旨はこんなところだ。

誰かと何かを食ったことっていうのは意外と覚えているものだよね。
何を話したかなんてことはサッパリ忘れてしまっているのに。

聞いただけの話ってのは本当に忘れちゃう。
最も人から聞いた話をちゃんと記憶できてたら…もっと学校の成績はよかったろう。

まだ、その時その相手がどんな表情をしていたのかといったことの方が覚えてる。
つられて笑ったりしているからなのかもな。

とにかく感覚というのはひとつじゃないし、ひとつだけじゃ記憶に残りにくい。
聞いて理解したこと…だけでなく、音や絵が付いてる方が残ってるものだよ。

人は頭で何かを理解したり、記憶したりしているようでいて実はそうじゃない。
気温とか、音とか、においとか、味とか…五感すべてで理解してる。

せっかく五感で理解しているのに、それを言葉で説明できないばっかりに、理解できていないと思いがちだけど、決してそうじゃない。

説明できなくても理解できていることはある。
むしろ説明できることなら、理解する必要などないのかもしれない。

そんな共通認識を持っているのが家族と呼べるもの
…なんだろうな、と思う。

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