20110313
でじたけ流 教育論553

でじたけ流教育論 digitake.com


3人の子供たちが、それぞれに塾に通うようになって、
我が家の生活サイクルには、また変化が訪れた。

とくに高2の長男と中2の長女は、
夜遅くまで塾にいることが多い。

長男は自転車で通っているが、
長女は危ないと言うことで
塾帰りは車で迎えに行くようにしてる。

最近はほとんど私がプール帰りにひろって帰る
…という案配だ。

駅前のコンビニで待ち合わせるのだが、
この間、コンビニで娘にあった後、
ついでにATMで金をおろしたら、
脇で見ていた娘が目を丸くして言った。

「どうして、ここからお金が出てくるの?」

どうやら娘はSF漫画の見過ぎで、
現金が電送されてきたと考えたらしい。

中学2年にもなって何を言ってんだ、と
鼻で笑ってしまったけれど、
キャッシュディスペンサーを使ったことがなければ
未開の地の住人と発想が同じなんだ。

さすがに現金の電送はない
…と考え直したようだが、続けてこう聞いてきた。

「おとうさんのお金は、この箱に入ってるの?」

銀行の仕組みがまるでわかってない。

最も私も子供の頃には銀行口座を作るということは、
自分の名前が書かれた箱が銀行にあって、
そこに現金が入っていると思ってはいたけど、ね。

預金が、ただのデータだと知ると、
何だかありがたみがなくなった感じはする。

いかに塾で勉強をしても、
こうした日常の生活の仕組みは、
折に触れ親が教えるしかない
…ことをあらためて痛感した次第。

そういえば、
模擬試験で高得点を上げたことを自慢する長男も、
ストーブの灯油の入れ方さえ知らなかった。

下手をすると最近の子供たちは、
ケータイの使い方は知っていても、
公衆電話の使い方は知らないからな。

失敗を覚悟でやらせてみる…のも親の覚悟だ、な。


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