20010624
でじたけ流 教育論第54回 らかじめ義なき戦い

先週の日曜日は「父の日」で・・・
土曜日は長男の小学校、日曜日は長女の幼稚園の父親参観に行った。

小学2年になった長男が、2年保育で幼稚園に通い始めてから
もう何度も、こういう機会に出向いてはいるのだが・・・

何度行っても、自分が「父親として」その場にいることが、まだぎこちない。

とくに息子は私の小さい頃に、よく似ているので・・・
自分の息子を見ている、というより
何だか自分の子供の頃のビデオでも見ているような気にさえなってしまう。

さすがに娘の場合は・・・ちょっと勝手が違うけど、ね。

3月末に生まれた長女は、何せクラス一、体が小さい。
大人になれば、体の大きさや年の差なんて、そう意識しないモンだが
3つ、4つの子供にとって半年一年の差は、ものすごく大きい。

私自身も背は小さい方だから、子供の頃は背の順では前から3番より後ろに行ったことがないし
うちのカミさんも背は小さい方だから、大きな子供が生まれてくるはずはない。

でも、二番目の長女が生まれる時には・・・
女だったら3月中に産んでもいいけど、男だったら4月まで我慢しろ、と言ったモンだ。

体の大きさはともかく・・・体力の差も歴然としている。

もし、長女が第一子だったら、間違いなく3年保育には入れていなかった。
上が毎日、幼稚園バスに乗って行くところを見なかったら
本人も決して行きたがらなかっただろう。

上と下に兄弟がいる長女は、口だけは達者なので口喧嘩なら負けないと思うけど
取っ組み合いになったら絶対にやられてしまう。

私の兄弟もうちの子供たちと同じ構成で
私が長男で2つ下に妹、そして10歳下に弟がいる。

知り合いの兄弟の話を聞いてみても・・・
5歳以上離れた男兄弟の場合は、まずまともな喧嘩にはならない。
子供の頃は体力が違い過ぎるし、大人になれば立場が違い過ぎる。

ところが姉であれ妹であれ・・・
男と女の場合には、いくら年が離れていても、かなり真剣な喧嘩をする。
考えてみると夫婦なんてのも、モロそうだけどね。

うちの長女も、まだ1歳半の弟にオモチャで殴られて泣いてるくらいだからね。
長男と次男となると・・・さすがに長男は、かなり手加減をする。
ところが、そんな長男も妹相手にはマジで向かってしまうだな、これが。

男の場合は・・・
兄弟でも親子でも、そして学校や会社といった組織において
良くも悪くも「立場」とか「秩序」を真っ先に考える傾向があるんじゃないかな。
だから・・・理屈っぽい。

一方、女の場合は・・・
それは、それとして、真っ先に自分の「感情」があるような気がするな、やっぱり。

長女作だから男の場合は、あえて「仁義なき戦い」なんて言い方をするけれど・・・
女の場合は「仁義なき戦い」が当たり前のような感じ。

男の常識っていうのは、何だかんだ言っても意外と外にあるもので
女の常識っていうのは、つねに自分の中にあるモノなのかも知れない。

だから・・・家庭を仕切るのは、女の人の方が得意なのかもね。

父の日に娘から、ペットボトルで作った「お父さん人形」をプレゼントされた。
人形の手には「肩たたき券」とか「お手伝い券」が何枚か付けられている。

「これを渡せば何でも言うことを聞くから、切り取って使ってね」
と、娘が言うから、私はこう返事をしておいた。

「じゃあ使わせてもらうよ。・・・ただし、10年か20年後にね」

将来の「仁義なき戦い」に備えて・・・!

でじたけ流 教育論

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