20101226
でじたけ流 教育論第542回

家族の価値観-でじたけ digitake.com


昔、関西から泊まりに来た友人が、
朝食に出された納豆をしけしげと眺め
「どうやって食べるの?」
…と聞いてきたのに驚いた覚えがある。

彼にとってみれば
実際に食べたことがないのだから、
極めて自然で、素直な質問だったろう。

同じように親自身が苦手で
食卓に並ばないものがあると…
食べる機会を失った子供も、
苦手にならないまでも
少なくとも食べる習慣は養われなくなる。

ま、たいていの場合は…
親はどんなに苦手なものであっても、
それが健康に良くて、
子供に食べさせたいと思えば、
自分の苦手さを克服して料理に取り入れ、
苦手だった自分を棚に上げ、
「好き嫌いしない!」と子供に激をとばすもの。
…それが親になった証でもある。

さて、逆に…
親が好きなものは子供も好きになるか?

野球好きの親を持つ子供は、
やっぱり野球が好きで、
読書好きの親を持つ子供は、
やっぱり読書が好きな場合は多いと思う。

親に限らず身近な人が楽しそうにやっているものは、
自分でもやってみたくなるものだ。

かくして我が家で今ブームとなっているのは
ピーター・フォークの「刑事コロンボ」

家族で「コロンボ」を見出したのは、
もうずいぶんと前になるけど、
その頃は、3人ともまだみんな小さくて、
コロンボが出てくる前に寝ちゃってた。

さすがに小学校高学年、中学、高校となると、
ようやく「コロンボ」という
ドラマの面白さがわかってきたようだ。

また寅さんと同様に、
コロンボのキャラクターの魅力が、
すっかりすり込まれている。

DVDを見るだけでは足らず、
映像化されていないコロンボを小説で読む。

こういう特定の本を探すのに
インターネットは実に便利だ。

ネット通販で一番売れているのは
本だと聞いたことがあるけど、今でもそうなのかな?

ペーパーレスの装置が本を売り、
ペーパーレスの装置が
一番無駄にペーパーを出力しているというのも
何とも皮肉は話だよな。

しかし、本だけでなく、
これまでは到底購入できなかったものまで買える
…それがネット通販やオークションの楽しさ。

今回オークションで落としたのは、
何と、ピーター・フォークの直筆サイン[鑑定書付]。
落札価格は4,100円也。

前に三島由紀夫の色紙を落札したこともあったけど、
こういうものを容易に入手できるなんて
…さすがは21世紀。

必要のない人にとっては、
まったく意味のないものであるが、
好きな人にとっては、たまらないお宝。

それを見たうちの家族の感想は…
カミさんと長女は「かっこいい」、
長男と次男は「スゴイ」…だった。

半ば強引に分析してみると…
女たちは写真の俳優に対する感想で、
男どもは写真を買ったことについての感想。

ふ〜む。

価値観の方向性は一緒でも
具体的に見ているところが違うのが男と女。

B型男3人とO型2人の5人家族は
微妙なバランスを保ちながら
今年も元気に過ごしました…って、ところだ、ね。


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