20101219
でじたけ流 教育論第541回

台所親父-でじたけ digitake.com


うちではよく親父自ら洗い物をする。

結果的にはカミさん孝行につながるかもしれないが、
そもそも洗い物をカミさんの仕事だとは思っていない。

料理となると、
こっちはからきしできないからお任せだけど、ね。

台所に洗い物がたまると困るという経験は
独り暮らしでしてきたことで…
だから洗わないと落ち着かないのは
…独身時代につけた癖。

弁当持ちで会社に行っても、
食い終わったら即座に弁当箱は洗うよ。

高2の長男と中2の長女も
弁当を持って学校に行っているけれど、
汚れたままの弁当箱が
鞄の中で一晩過ごすということもしばしば。
で、しょっちゅう叱られてる。

やっと出したかと思ったら、
今度は出しっぱなし。

台所に出したら
自動的に洗われるわけじゃないのに。

もちろんそんな状態を見たら、
とっつかまえて自分で洗わせるけれど、
叱るのも面倒で洗っちゃうことも多い。

ただ、そんな時には…
「おまえの代わりに洗ってやった」
…と極めて恩着せがましくささやく。

きっとこの方が嫌だろうな。
ま、嫌だったら自分でちゃんとやるしかない。

小5の次男は末っ子だけに心得たもの。
叱られそうな気配を感じると、さっさと台所に立つ。

気配を感じる力というのは
世の中を生き抜くために、なくてはならない力だな。

肝心なのは感じたうえで、どう行動するかだけれど、
気がつかなければ動きようもない。

よく「気がつきませんで」という陳謝があるが、
気がついていてやらないより、
気がつかない方が問題だと思うよ。
どう努力すればいいのかを知らないわけだから、
何をやっても空回りになりかねない。

気がつかないことを
嫌でも気がつくようにするためには…
一度台所を鼻をつく臭いがするまで腐らせてみるしかないのかな。
…独身時代の私のように、ね。

- 教育論 -
| 人生日々更新 | 最近のBacknumber | 架空対談 |