20070121
でじたけ流 教育論

第338回

末っ子


どういうわけか・・・
私の周囲には「末っ子」が多い。

私は三人兄弟の長男で、
うちの子供も同じように男女男の三人兄弟。

カミさんも三人兄弟だが、
うちとは逆で女男女・・・で
カミさんはそのうち、年の離れた末っ子だ。

今一緒に仕事を手伝ってくれているのも、
やっぱり末っ子だし、
長年組んでくれているデザイナーも
強いて言えば末っ子。

生まれ育った立場が近い方が
何かと相手のこともよくわかるようなものだけど
何かを一緒にやろうという場合には、
同じ立場に立てる人間が多いと、
かえってケンカになるだけで、
違う立場の人間たちが集まった方が
スムーズなのかもしれない、ね。

よくテレビなんかで・・・
キャラがかぶる
・・・なんて言い方をするけど、
ちょうどそんな感じなのかな。

だいたいケンカになるのは
・・・似たもの同士だね。

居心地のいい場所が同じだから
・・・取り合いになる。

居心地のいい場所というのは、
つまり安心できる場所のこと。

同じ環境、同じ家の中でも、
部屋の隅と部屋の真ん中といった具合に
少し違う場所を好むのが、ちょうどいい。

これがまた・・・
家の中と家の外となると、
ちょっとズレ過ぎてしまう。

人間関係は微妙なズレがあって、
ちょうどいい・・・というわけだ。

その微妙なズレを探すのは
結構難しいものだけど・・・
生まれ育ってきた環境と
その環境の中での立場について聞くと
案外大人になっても変わっていないもの。

下の兄弟の面倒をみるのはこりごり
・・・と思っていても、
上からやりこめられるのは
兄弟の一番上には我慢ならないだろうし。

いちいち上から何か命令されるのは
嫌気がさしている末っ子も、
言ってくれる人がいないと、
かえって不安になるものかもしれない。

そういった傾向に
無理に逆らう必要はないし・・
逆らったところで
自分を活かせるとは限らない。

相手の立場を理解することと、
自分が相手の立場になることは
・・・また違う。

相手の立場を理解したうえで
・・・自分に何ができるかを探すんだ。


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