20101003
でじたけ流 教育論第530回

五年ひと昔-でじたけ digitake.com


夏が終わって、
カレンダーの「月」が二桁台に突入すると
…急に年末が近づいた気がする。

年末が近づいたせいか、
はたまた…
政権が交代して、事業仕分けされないよう、
自分の仕事をアピールすべく
役所が急に張り切って仕事をしはじめたせいか、
道路工事も増えてきたような感じがする。

夜間の道路工事でよく見かける
丸い大きなぼんぼりのような照明を見ると、
何だか懐かしさを覚える。

あれは5〜6年前、
このぼんぼりと同じようなぼんぼりが
海辺の公園にいくつも立つのを家族で見た。

3人の子供たちは、まだ子供子供していた。
5年前だとすると…
長男は小学校高学年、長女は小学校低学年、
次男はまだ幼稚園に入ったくらい。

おそろいの甚兵衛を着せて
伊東の夏祭りに繰り出した。

大人の5年は、ついこの間だが、
子供にとって5年はひと昔。

今はそれぞれ高校生、中学生、小学生…。
もはやあの時のことは懐かしい思い出になっている。

何度も書いているけれど…
子供が子供らしい子供でいる時間はあっという間。
そのくせいつまでたっても大人にはならないけど、ね。

今年の夏もかろうじて
家族そろって伊豆に出かけることはできたが、
普段は、部活だ、塾だと、
家族そろって出かけることは希になった。

そんなことを気にして
小5の次男を誘って何処かへ出かけようとしたカミさんも、
「友だちと遊ぶからいい」とフラれる始末。

最近目にした保険会社が実施した
新卒3年目の社会人対象のアンケートによると、
「あなたは、親から『自立』していると思うか?」
…という問いに対して、
72%が「まだ親から自立をしていると思わない」と答えたらしい。

20代半ばで自立できないとは…何とも平和過ぎる。

子離れできない親が子供を成長させないのか、
子供が親離れできないから親が仕方なくケツを持つのか。

いずれにしても、これは双方にとって問題の先送りだな。

思い出は思い出として、
現実は現実として受け止められない限り、
新しい楽しみも感じることはできないだろう。

そろそろ長男は進路相談も本格的になってくる。
と、同時に長女も受験に向けた準備がはじまる。

共に楽しんだ幼少時代を過ごした後は、
共に苦しむ時代を迎えることになるな…。

現実を見るために必要なもの…それは覚悟だな。


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