カミさんが単身赴任していたので、
珍しく中1の娘と2人で買い物に出た。
学校でテストを終えたばかりだったので、
高校受験の話になり…
どの高校に行きたいか、と尋ねると
「どこがいいからわからないけど、
高校に行ったら、
部活とアルバイトがしてみたい」と言う。
どんなバイトをしたいのか、聞いたら
答えは…「楽しいバイト」。
一見、楽しそうに見えても
仕事となれば、
どんな仕事でも苦しみがつきもの。
苦しい思いをした代わりに賃金を得る。
…それが仕事だ、と説く。
思えば私もいろんなバイトはやってみた。
とくに大学の寮にいた頃は、
休みの日ともなると
先輩が寮に残っている連中に
「ボイラー掃除行く奴はいないか」
…とか言って廻る。
寮自体も木造でボロかったし、
大学の寮というより
南千住あたりの木賃宿のようだった。
あらためて、
バイトとしてどんな仕事をしたか
思い出してみる…
ボイラー掃除、ウエイター、映画のエキストラ、宛名書き、メッセンジャー、運転手、OA機器販売、中古車販売、イベントの設営と客集め、テレビの屋外収録の手伝い、Tシャツのシルクプリント、調査員、コピーライター、グラフィックデザイナー、イラストレーター、ビデオ撮影・編集…
肩書きだけみると立派なものもあるけど、
所詮、少し器用な素人がやっていたことで、
今考えると、よく金がとれたものだ、と思う。
物作りの仕事は、とりかかるまでは楽しいが、
いざ作業に向かうとなかなか思うようにはいかないし、
後は締め切りというプレッシャーとの戦い。
実際に割がいいのか悪いのか
最終的にはわからないものばかりで、
時給500円でも時間を売る仕事の方が、
終わりも見えてはるかに気は楽だったな。
しかし、まぁ…今の仕事にはみんな活きてるな。
すべての職業を経験することなど、
到底できないし、
やろうと思っても巡り合わせのない時もある。
だから、
やるチャンスがあるのなら
何でも経験してみるに限る。
娘は大の犬好きで…
ペットショップの店員とかやってみたいんだろうけど、
実際にやってみたら、きっと
犬が嫌いになる時も来るだろう。
しかし、そこで初めて知ったことによって、
最終的にはもっと犬が好きになるかもしれない。
最も、その前に…
自分チの犬の面倒を
朝寝坊せずにやることが先決だろ。