高校受験で苦しい思いをした長男は、
次の大学受験では苦しまないようにと、
高校では部活にも入らず
地道に勉強する…なんて言っていた。
それはそれで悪いことではないが、
それだけではまるで高校は
大学受験のためだけにあるようなものになってしまい、
せっかくの高校生活を楽しめないではないか…?
漫画研究部と映画研究部の部長と
生徒会長を兼任し、
高校時代にできることはすべてやった
…と自負する私はそう思う。
カミさんは部活には所属していなかったが、
高校時代に部活に入らなかったことを
少し後悔していて、この考えにはわりと賛成。
それでも本人が決めることだからと、
ほったらかしにしていたが…
長男も部活見学をしているうちに、
何かやりたくなってきたらしく、
結局は中学の時と同じくバトミントン部に入った。
中学に進学した長女は、
最初からバトミントン部に入ろうと決めていた様子。
それが兄貴の影響なのかどうかはわからないが、
いずれにしても私に似て太めの体型だから、
運動部に入ったのは正解だろう。
4年生になった次男は、
近所のサッカー・チームを続けている。
で、このところ急激になくなるのが…米。
ピラニアの川に食べ物を投げ込んだ如く、
台所から食物が消えてゆく。
よく運動し、よく食べるのは結構なことだが、
その分、親はよく働かなくてはならない。
小さいときには、そんなに量も食べなかったから、
できるだけ良質の…
例えば本物のウニの味を教えてやろう
…とか思っていたし、今もそう考えている。
だいたい苦手な食べ物というのは、
最初に食べたものが不味くて
嫌いになるケースも多いだろう。
子供だからわからないと思って、
いいかげんな物を食わせていると、
やがて本物の味がわからなくなるという懸念もあった。
が、しかし…
質より量が大事になってくると、
そうとばかりも言っていられない。
腹が一杯になって、しかも安い物が必要だ。
ただ…安くて旨い物の中にも本物はある。
本当に旨いウニやマグロの味を知ってか…
うちの子供たちは、
決して安いウニやマグロには手を出さない。
腹を一杯にするには
本物のいなり寿司を食えばいいのだ。
見栄を張ることは、すなわち偽ること。
周囲を騙す以上に、
自分を騙す癖をつけさせてはならないと思う。
本物だから高いということはない。
高い本物もあれば、安い本物もある。
大切なのは…つねに本物に接することだ、ね。