第21回 容赦なく、食え! |
だいぶ寒くなったね。
うちでは、しまい忘れて出しっぱなしになっていたガスストーブが、時折動き出すようになった。 1歳になった次男は・・・ カミさんが長男、長女の頃に比べて、手をかけていられないコトもあってグズると、すぐにおんぶ状態。 それはそれで母親としては肩の凝る話だが・・・ あんまり、おんぶばっかりしているせいか、まだ歩きはじめない。 テーブルや椅子につかまり立ちをしながら歩くことはできるんだけれど・・・。 危ないのが、ガスストーブ。 ストーブにつかまって立ち上がりながら、上にあるスイッチを押すコトを覚えてしまった。 そこで登場したのが・・・写真のガイコツくん。 何とか言う、映画に出てくるヤツのお面だ。 1歳になって、多少は知恵がついたせいか・・・こういうモノを怖がるようになった。 怖いモノ知らずでいるうちは、まだ幼い・・・っていうのは、オトナでも同じだよね。 さて、うち中で猛威をふるったミズボウソウがようやく去ったので・・・ 先日、久しぶりに家族で買い物に出た。 7歳の誕生日を迎えた長男のプレゼントも買った。 今度は・・・自転車だ。 これは、これでネタになりそうだな。 途中、腹が減ったのでメシを食うコトになり、回転寿司に入った。 子供たちに「何、食べたい?」と聞くと、たいてい「ハンバーガー」というコトになってしまう。 だから、まず私が食べたいものを言って「それでいいか?」と聞くコトにしている。 寿司なら、みんな文句なしだ。 仮に文句を言われても・・・強引に行きたいところへ行っちゃうけどね、私の場合。 うちの子供たちは・・・寿司というモノはコンベアに乗って出てくるモンだと信じている。 また、最近の回転寿司はファミリー客を前提にボックス席を多く設けたり・・・ まわっている寿司は、すべてサビ抜きだったりする。 子供たちが好きなのは・・・マグロのトロだ。 おそらく、私が「美味い、美味い」と言って毎回食べているコトも影響しているだろう。 その店は皿の色によって値段が違う方式。 最低が100円で最高が480円だった。 マグロの中でも一番美味いといわれているのがインドマグロ。 これは、ある寿司職人に聞いた話で・・・確かに美味い。 その日・・・480円の金の皿には"かろうじて"インドマグロと言えるマグロが乗っていた。 子供たちは容赦なく、金の皿に手をのばす。 子供には、どうせ味なんかわかりっこないんだから、安くて量のあるモノを食べさせれば充分。 ・・・そんな風に考えている人も少なくないと思うが、私の考えは、まったく逆。 オトナはもう本物の味を知っているからいい。 本物の味をしらない子供たちにこそ、いいモノを食べさせるべきだ。 ヘタなモンを食べると、それが本物の味だと錯覚を起こしてしまう。 マズければ、好き嫌いが激しくなる。 だから、子供にはできる限りいいモノを食べさせたい。 無論、私だって一度、本物の味を知ってしまうと、もうマズイものは食べたくない。 結果・・・うちのテーブルは金の皿だらけになった。 何もうちがとびきり金持ちというわけではない。 第一、金持ちだったら、並んでまで回転寿司になんか入らない。 しょせんは回転寿司・・・いくら食ったって、たかが知れてるじゃないかって話。 手を出せない皿があるくらいなら・・・わざわざ回転寿司なんか行かない方がマシだ。 さすがに、その前に入った回転寿司は最高が1皿1,000円で、ちょっと高かったけど・・・ それでも毎日行ってるワケじゃないし。 入ったからには「容赦なく食べろ」と言いたい。 以前、長男と2人で立ち食い蕎麦屋に入ったコトがある。 オモテの道で蕎麦を食べるという経験は、長男にとってはずいぶん刺激的だったようだ。 無論、頼んだのは、その店で一番"豪華な"天玉うどん。 立ち食い蕎麦屋から一流フランス料理の店まで・・・ どこででも妙な躊躇をせずに食事ができるようになりたい。 子供たちを一流フランス料理店につれて行くのは、まだ早いが・・・ それまでに・・・もっと稼げるようにならないと、ね。 |
[ Back to Top| Backnumber |BBS 御意見番 ]