20090201
でじたけ流 教育論

第444回

コンピュータが選ぶ「顔」


21世紀が「明るい未来」だと思っていたのは、
もうかなり昔の話で・・・
実際になってみると
大きく変化したのは都会の一部で、
ちょっと裏手に入れば、
そこには昭和と何ら変わらない街並みがある。

進化したのは道具だけで・・・
人間はちっとも進化していない。

むしろ、道具が便利になった分、
退化しているようにも思える。

その結果が・・・
この経済成長が行き詰まり。

いったい人間は何をめざしているんだろう?

・・・なんてことを考えながらも、
また何か新しそうなものがあると、
つい飛びついてしまう自分がいる。

さんざん損をしているというのに、ね。

しかし・・・
中には未来を感じさせてくれるものもある。

iPodやiPhoneだけでなく、
Appleコンピュータだけは
ワクワクさせてくれるような未来のグッズを
提供してくれているように思う。

iLife'09というAppleのソフトを買った。

1万円もしないこのソフトでできることは
・・・想像をはるかに超えていた。

iLife'09は、
写真の整理や動画の編集、BGMの作成など、
さまざまなソフトが統合されたもので、
まだとても使いこなせてはいないが・・・
これまでも、その手軽さで使ってきた
写真整理ソフトiPhotoの機能向上には驚いた。

何と写真に移っている人の顔を認識して、
顔別の選択、整理が
ほぼ自動的にできてしまうのだ。

膨大に貯め込んだ写真を読み込むために
初回は少し時間がかかったが・・・
別にほったらかしにしているだけなので
・・・とくに苦はない。

特定の写真の、顔の部分に
自動的に名前を付けるフキダシが出てくる。

そこに名前をつけると、
別な似た顔の写真を自動選択してくる。

選択された写真が正しいかどうかを
個別に確定していくと選択の精度が上がり、
何度かやっているうちに、
ほぼ確実に選択できるようになってくる。
・・・不思議だ。

確定作業は面倒なようでいて意外と面白い。

コンピュータが、
どの顔とどの顔が似てると判断するのか
・・・それが何とも可笑しいのだ。

3人の子供たちの写真を検索すると、
最初のうちは誰を検索しても、
3人とも検索されて来てしまう。

ようするに似てるってことだな。

長女を検索すると
カミさんが出てくることも多かった。

カミさんを検索すると・・・
カミさんのお姉さんも検索されてきた。

かなり小さく写っているものや
暗い写真も検索されてくるので、
これまで意識になかった写真が
たくさん出てくるというのも面白い。

フルフェイスのヘルメットをかぶった写真でも
ちゃんと選択されてくるのには驚愕。

また、検索中は
顔の部分だけがアップになって表示されるので、
子供たちの顔が、
どのように変わってきたのかが、
ひと目でわかるというのも発見だった。

とくに顔が変わったのが、現在、中3の長男。
ここ3年で
子供っぽい顔から
青年らしい顔つき大きく変化してる。
・・・行動はあいかわらずだけど、ね。

小6の長女も、かなりの変化。

だいたい幼い頃は丸顔なのが、
だんだん細長くなっていく感じだな。

小3の次男は・・・何故かここ数年同じ顔。

上の2人を見る限り、
小学校高学年から変わりはじめて、
中学に入るとイッキに変わるんだろう。

期待や想像を超えたところに
・・・喜びや感動がある。

これまで通りに過ごしたい
・・・と思いつつも、
いつまでもこれまで通りにはいかない
・・・という宿命を背負って、
どちらにも潰されないよう
バランスを保つべく力を発揮し続けるのが
・・・生きて行くということだろうう、ね。



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